12月11日の中医協 (ブリーフィング)
■ 薬価専門部会 ─ 平成22年度薬価制度改革の骨子(たたき台)
[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]
今日、私ども事務局(保険局医療課)から平成22年度の薬価制度改革の骨子案と言いますか、たたき台をご提示させていただきました。このベースとしては、12月2日に(示した)論点整理のメモ、それから水曜日(9日)の業界ヒアリングの時の議論を踏まえまして、若干の修正を(平成22年度薬価制度改革の全体的な論点整理に)加えたものを今日お出しして議論していただきました。
全体的に大きな方向性としては、「こういう方向で」というのが今日の会議の結果だったと思いますけれども、例えば協会けんぽの小林(剛)委員からは、保険者の財政状況も厳しい中、今回の新しい加算ですね、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」について、「(830億円という)金額は大きすぎないか」とかですね、「それを相殺する財源としての後発品のある先発品の2%の追加引き下げをもっと大きくできないのか」といったご議論が、一番強いご意見としてあったかと思います。そういったところについて「どう考えていくのか」ということが1つあるのかなと思っております。
そのほかの論点としては、例えば今日の資料で「薬─1」(たたき台)の3ページ(新規収載医薬品の薬価算定)の「外国平均価格」については、「一応こういう方向で」ということになりましたけれども、いろいろなケースがありますので、きちんとフォローアップしてですね、「どういうやり方が適切なのかをよく考えていくように」とのご意見もありました。
それから、(たたき台の)4ページ「その他」の(2)、成人対象の「同一成分・同一投与形態で効能・効果が異なる既収載品がある新薬」、具体的に問題となった(抗パーキンソン剤の)「トレリーフ」という薬の件。
これは、もともとてんかんの薬だったのがパーキンソン病の薬になったときに急に薬価が上がったという問題意識から議論したものでございますけれども、こういったルールでも「既存の薬から上がる部分もある程度上限を入れられないか」というご議論もありましたが、そういった懸念を示すようなご意見もあったと理解しております。
あとはですね......、大きく言うとそういう形、大体そのようなご意見で終わって、大きな方向性としては、こういった方向が......、「大枠ではこういう方向でやっていこう」という感じであったとは思いますが、特に先ほどの(新薬創出・適応外薬解消等促進加算の830億円という)金額の所がまだご議論ございますので、そういった点も最終的に決めるまでの間ですね、私どものほうでどうするかを最終決着してまた中医協にお諮りしたいという形になろうかと思います。一応、私の説明は以上です。
【目次】
P1 → 保険医療材料専門部会 ─ 平成22年度保険医療材料制度改革の骨子(案)
P2 → 薬価専門部会 ─ 平成22年度薬価制度改革の骨子(たたき台)
P3 → 基本問題小委員会① ─ 手術等
P4 → 基本問題小委員会② ─ DPC