全身老化のサイン? 歯周病
しっかり噛んで体も心も健康に。
日本人の歯周病の罹患率は、とくに40代になると急増します。45歳以上では58%が進行した歯周病と診断され、出血や歯石を加えると80%以上になるといわれます。
ところが興味深いことに、未開の地に住む人々は、私たちが使うような歯ブラシも歯磨き粉もないのに、年齢のわりに歯周病やむし歯が少ないのだそうです。
この違いの理由は、噛むこと。しっかり噛んで食べることが、口内の衛生と健康維持にとても大切なことをご存じでしょうか。噛むことで反射的に分泌される唾液には、口の中を浄化する働きがあります。噛む動きは歯肉や口の中の皮膚を強め、舌の血流促進にもつながります。ですから固いものや筋ばったものも食べる人には歯周病やむし歯が少なく、逆に、あまり噛まなくてすむ軟らかいものばかり食べている人に多いのだとか。皆さんもまずは食事や食べ方を見直してみては?
というわけで、正しく楽しい食生活を心がけることが、口の中、そして心と体の健康への第一歩。もちろん正しいブラッシングと専門家によるチェックで、歯周病対策に万全を期しましょう。