アンケート結果について
皆様、こんにちは。
先週火曜日から水曜日にかけて雨が降ったものの、東京地方は相変わらず安定したお天気が続いております。
医療従事者対象に3回目のワクチン接種も始まったようですが、オミクロン株の影響が心配されます。緊急事態宣言が解除されてから人流も増え、電車なども結構混んだ状態となっていますし、乾燥する冬を迎えるにあたり、インフルエンザと共に注意しなければなりませんね。学校でもやっと活動が正常化しつつあるなかで、また感染者数が急増するようなことになると、3月の卒業式や4月の入学式にも影響が出ることが予想されますし、我々の「いのちの授業~がんを通して」への影響も少なくないと危惧いたしております。
さて、今日の記事では、今年度1校目として実施した大田区立矢口中学校と2校目として実施した武蔵村山市立第五中学校のアンケート結果をご報告させていただきます。
既にご存じの方も多いとは思いますが、「いのちの授業~がんを通して」を受ける生徒さんたちには、事前と事後に当方で用意したアンケートに答えていただくことになっています。どのようなアンケートなのか、念のため復習をさせていただきます。
事前アンケート
現在のあなたは、次のうちのどれに当てはまりますか? 難しく考える必要はありませんので、思ったままに答えてください。最も当てはまる番号に○を付けてください。
1 あなたは、今生きていることを当然(当たり前)だと思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
2 あなたは、生命の尊(とうと)さについて考えたことがありますか?
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
3 あなたは、何のために生きているのかを考えたことがありますか。
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
4 あなたは、自分にしかできないことがあると思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
5 あなたは、自分にできることを探してみようと思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
6 あなたは、生と死について考えてみたことがありますか?
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
事後アンケート
「いのちの授業~がんを通して」を受けた後でのあなたは、次のうちのどれに当てはまりますか? 難しく考える必要はありませんので、思ったままに答えてください。
1~6は最も当てはまる番号に、7は当てはまる番号すべてに○を付けてください。
8は、自由に自分の考えを書いてください。
1 あなたは、今生きていることを当然(当たり前)だと思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
2 あなたは、生命の尊(とうと)さについて考えたことがありますか?
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
3 あなたは、何のために生きているのかを考えたことがありますか?
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
4 あなたは、自分にしかできないことがあると思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
5 あなたは、自分にできることを探してみようと思いますか?
(1)思う (2)思わない (3)分からない
6 あなたは、生と死について考えてみたことがありますか?
(1)ある (2)ない (3)どちらとも言えない
7 「いのちの授業~がんを通して」を受けた後で、授業のことを誰かと話しましたか?
(1)家族と話した (2)友達同士で話した (3)学校の先生と話した
(4)その他<誰と話したか( )に書いてください>( )
(5)誰とも話していない
8 「いのちの授業~がんを通して」を受けてどのように考えましたか?
ご覧いただいてお分かりのように、1~6は事前・事後で共通の質問になっています。事前と事後でどのような変化が現れているかを確認することが目的となっています。事後の7は、「いのちの授業~がんを通して」を受けた生徒さんたちが、そのことについてどの程度発信して身の回りの人々とシェアしてくれたかを把握することを目的としています。
以下に大田区立矢口中学校と武蔵村山市立第五中学校のアンケートについて、グラフで表した結果を示させていただきます。
(1)大田区立矢口中学校アンケート結果
(2)武蔵村山市立第五中学校アンケート結果
2校での大きな違いは、対象となった学年が異なることです。
大田区立矢口中学校では、当初2~3年生対象で実施することになっていたのですが、3年生が実施月9月の別の土曜日に英語の模擬試験を受けなければならなくなったことから対象を1~2年生に変更し、3年生は後日授業のビデオを視聴することになりました。
武蔵村山市立第五中学校では、当初の予定通り3年生のみを対象として実施しました。
結果として、3年生が受講した武蔵村山市立第五中学校の方が、前後でより大きな差が見られることが分かります。大田区立矢口中学校でも前後での差は見て取れますが、1の「あなたは、今生きていることを当然(当たり前)だと思いますか?」に対してのみ前後での差が顕著に現れており、それ以外の質問に対しては微動に留まっています。その一方で、武蔵村山市立第五中学校では、すべての質問に対して前後での差がかなりはっきり現れていると言えます。
そもそも「いのちの授業~がんを通して」は、中学生対象ではあるものの、その中でも特に3年生がどのくらい感じ取ってくれるかに注目しながら進めてきていますので、妥当な結果であるとも言えます。大田区立矢口中学校の3年生が受講してくれていたらどうなっていたのか、ビデオ視聴という形になってしまい生の声を届けられなかったことが少し残念です。
7の『「いのちの授業~がんを通して」を受けた後で、授業のことを誰かと話しましたか?』に対しては、両校とも家族や友人とシェアしてくれた生徒さんが多く、我々としても大変ありがたく思っています。
次回は、3校目実施校の八王子市立いずみの森義務教育学校と4校目実施校の青梅市立泉中学校のアンケート結果をお伝えいたします。