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「世界自閉症啓発デー」で、第1回シンポジウムを開催

世界自閉症啓発デー・シンポジウム.jpg 「自閉症」とは何か、どのような支援を必要としているのか―。国連総会が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、厚生労働省と社団法人・日本自閉症協会は、東京都内で「世界自閉症啓発デー・シンポジウム」を開催した。(新井裕充)

 同日の「東京宣言」で、日本自閉症協会の石丸晃子副会長は「障害特性について理解を深め、ごく日常的に支援ができる社会となるように連帯を広げていきましょう」と呼び掛けた。会場には、自閉症の子どもを抱える家族ら約200人が詰め掛けた。

 自閉症をはじめとする発達障害をめぐっては、2005年4月に「発達障害者支援法」が施行され、自閉症児者をめぐるさまざまな取り組みが進められている。
 自閉症の早期発見や研究などを進めるため国連総会は07年12月、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることを決定。世界各地で、自閉症に関する啓発の取り組みやイベントが行われる中、日本でも「世界自閉症啓発デー」に合わせてシンポジウムを開催した。今回が記念すべき第1回となる。

2009年4月2日の自閉症啓発デーで討論会.jpg 同日は、石井哲夫氏(日本自閉症協会会長)、須田初枝氏(同副会長)、福島豊氏(衆議院議員)の3人が、「自閉症の人たちの人生を考える」と題して鼎談(ていだん)。
 シンポジウム「自閉症の人たちとともにあゆむ」では、自閉症の問題に取り組む医師や教育者、厚労省の専門官ら6人が講演した後、山崎晃資氏(日本自閉症協会副会長)と室山哲也氏(日本放送協会解説委員)の司会で討論会が行われた。

 参加したシンポジストは、松田文雄氏(松田病院院長)、長谷川安佐子氏(全国情緒障害教育研究会事務局長)、伊得正則氏(社会福祉法人けやきの郷福祉工場やまびこ製作所所長)、戸屋隆氏(社会福祉法人嬉泉袖ヶ浦ひかりの学園支援員)、熊本葉一氏(NPO法人いわて発達障害サポートセンター「えぇ町つくり隊」代表理事)、日詰正文氏(厚労省社会・援護局精神・障害保健課発達障害対策専門官)。

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