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こころの風邪、うつを生きる。

まずは自分でチェックしてみましょう。
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7-1.4.JPG 皆さんは「うつ」について、どんな印象をお持ちですか。
 心の病気と聞くと、何だか普通の病気と違うように思うかもしれませんが、実は非常にありふれていて、5人に1人が経験するという説もあります。大抵の場合は薬もよく効きます。決して恐ろしくも理解不能でもありません。最近では「気分障害」と呼ぶようになっています。
 とはいえ軽く考えすぎるのも問題で、患者さん本人が自分の力で何とかしようと思っても、どうにもならないことが多く、むしろかえって悪化させる危険性が高いのです。早く専門家に助けてもらえば軽く済むものを、人に明かしたくないばかりにこじらせる、この危険性だけは覚えておいてください。
 この辺をご理解いただいたら、いよいよ「うつ病」とは何かの説明を始めましょう。
 人間、気分に良い悪いがあるのは当然のことです。単に憂鬱なだけなら病気ではありません。うつ病と見なされるのは、気分の重いのが2週間以上継続していて、かつ自分のおかれた状況への認識が、普通の人の感じ方や以前の自分の感じ方とだいぶ異なっている場合です。
 ただし、人によっては憂鬱な気分でなく、頭痛、腰痛、下痢など内科的な症状が現れてくることもあり、こういった場合を「仮面うつ病」と呼びます。
 発症しやすいのは、30代後半から40代の中年期と65歳以降の初老期です。最近は若い人にも増えているようです。

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