最初にも述べたように、消化管は体の内と外とを隔て物質を選択的に外から取り入れるという役割を負っているため、他の臓器に比べて体外環境の影響を受けやすい特徴があります。そして不快感を覚えやすくもなっています。
　体外環境の影響を受けないようシャットアウトするには外から物質を入れなければよい、つまり飲み食いを一切しないで経管栄養だけに頼ればよいわけですが、きっとすぐ病気になりますし、そんな人生イヤですよね。
　せめて外敵の侵入を防ぐため、最前線で日夜ギュルギュルと頑張ってくれている消化管に思いをはせ、入れるモノの質と量、入れるスピードに気を遣い、定期的に休ませてあげてはいかがでしょうか。
　だって、消化管が壊れて一番困るのは、あなた自身なのですから。
　昔の人は本当に良いことを言いました。
　腹も身の内、です。