備えよう新型インフルエンザ
新型インフルエンザが 発生したら
自衛するといっても、新型インフルエンザウイルスがどのような性質を持つかは、発生するまで分かりません。ですから発生前の段階で気をつけることは、普通のインフルエンザに対してと同じです。
ウイルスの感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫から宿主の喉や鼻、気管といった呼吸器の細胞に取り付く(飛沫感染)ほか、ウイルスで汚染された環境(電車の吊り革など)を介した接触感染や、場合によっては空気感染の可能性があります。
感染源との接触を極力避け、接触してしまったらすぐに洗い落とすことが肝要です。具体的には、感染源になりそうなもの(生肉や体液、分泌物)に近づかない、直接触れないというのが鉄則になります。また、鳥がウイルスを運ぶ可能性がありますから、鳥が集まる場所へむやみに出かけていかないことも心掛けましょう。
それ以外の日常生活では、外出後には手洗い・うがいを必ず行うといったことに始まり、バランスの良い食事、適切な温度・湿度を保つ、疲労をためないよう十分な睡眠をとるといった、免疫力を保つための、ごく当たり前の話になります。
新型インフルエンザが近隣で流行している場合には、感染源との接触を避けるため、できる限り家から出ないのが賢い選択です。過去の例から見て、流行の波は2カ月ほど続き、それが何回か襲ってくると考えられています。
とはいえ、外出せず家に籠もるには食料が必要ですね。社会がマヒしている場合には、その入手が困難になる可能性もあります。このため国のガイドラインでは、各家庭で事前に2週間分の水や食料を備蓄するよう呼び掛けています。この食料は、地震など他の災害の際にも使えるものですから、ぜひ準備しましょう。
ほかにも世の中がパニックになると店頭から消える恐れがあるものとして、感染予防に大切な役割を果たすマスク、手袋、石鹸や手指消毒用のアルコールなどは、あらかじめ準備しておくことが推奨されています。
また、ご家族に長期入院されている方がいる場合、インフルエンザ患者収容のベッドを確保するため、もしくはインフルエンザ患者との接触を避けるために、退院・自宅療養を要請される可能性があります。そうなったらどうするかも考えておく必要があります。
自分や家族に発熱・筋肉痛・のどの症状・咳などのインフルエンザらしい症状が出てきた場合は、新型インフルエンザなのかを調べるために、都道府県が臨時に各地の保健所などに設置する「発熱相談センター」を受診することになります。センターがどこに置かれるのか事前に確認しておきましょう。
受診の際には、自分が感染源になることもあり得ますので、マスクを着用するなど「咳エチケット」(表参照)を必ず守ってください。普段、公共の場でも、口を開けたまま平気で咳やくしゃみをする人がいますが、これは大量殺人的行為になります。ちなみに医療用でない市販のマスクは、ウイルスの拡散防止には効果がありますが、必ずしもウイルスの吸入を防げるとは限りません。
自衛するといっても、新型インフルエンザウイルスがどのような性質を持つかは、発生するまで分かりません。ですから発生前の段階で気をつけることは、普通のインフルエンザに対してと同じです。
ウイルスの感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫から宿主の喉や鼻、気管といった呼吸器の細胞に取り付く(飛沫感染)ほか、ウイルスで汚染された環境(電車の吊り革など)を介した接触感染や、場合によっては空気感染の可能性があります。
感染源との接触を極力避け、接触してしまったらすぐに洗い落とすことが肝要です。具体的には、感染源になりそうなもの(生肉や体液、分泌物)に近づかない、直接触れないというのが鉄則になります。また、鳥がウイルスを運ぶ可能性がありますから、鳥が集まる場所へむやみに出かけていかないことも心掛けましょう。
それ以外の日常生活では、外出後には手洗い・うがいを必ず行うといったことに始まり、バランスの良い食事、適切な温度・湿度を保つ、疲労をためないよう十分な睡眠をとるといった、免疫力を保つための、ごく当たり前の話になります。
新型インフルエンザが近隣で流行している場合には、感染源との接触を避けるため、できる限り家から出ないのが賢い選択です。過去の例から見て、流行の波は2カ月ほど続き、それが何回か襲ってくると考えられています。
とはいえ、外出せず家に籠もるには食料が必要ですね。社会がマヒしている場合には、その入手が困難になる可能性もあります。このため国のガイドラインでは、各家庭で事前に2週間分の水や食料を備蓄するよう呼び掛けています。この食料は、地震など他の災害の際にも使えるものですから、ぜひ準備しましょう。
ほかにも世の中がパニックになると店頭から消える恐れがあるものとして、感染予防に大切な役割を果たすマスク、手袋、石鹸や手指消毒用のアルコールなどは、あらかじめ準備しておくことが推奨されています。
また、ご家族に長期入院されている方がいる場合、インフルエンザ患者収容のベッドを確保するため、もしくはインフルエンザ患者との接触を避けるために、退院・自宅療養を要請される可能性があります。そうなったらどうするかも考えておく必要があります。
自分や家族に発熱・筋肉痛・のどの症状・咳などのインフルエンザらしい症状が出てきた場合は、新型インフルエンザなのかを調べるために、都道府県が臨時に各地の保健所などに設置する「発熱相談センター」を受診することになります。センターがどこに置かれるのか事前に確認しておきましょう。
受診の際には、自分が感染源になることもあり得ますので、マスクを着用するなど「咳エチケット」(表参照)を必ず守ってください。普段、公共の場でも、口を開けたまま平気で咳やくしゃみをする人がいますが、これは大量殺人的行為になります。ちなみに医療用でない市販のマスクは、ウイルスの拡散防止には効果がありますが、必ずしもウイルスの吸入を防げるとは限りません。