医療志民の会 発足記念シンポジウム
ここから二部でシンポジスト交代。
小松秀樹・虎の門病院泌尿器科部長
「現実を認識するという努力は大変。こうあるべきだと言ってしまった方が安直。しかし厚労省の言ってくる、こうあるべきは、現場ではとても守れないようなものばかり」
竜宗正・千葉県がんセンター前総長
「現場でドロドロになってやってきたたたき上げの人の声を政治に届けないといけない。患者・国民も医療を守るために義務を果たす必要がある。ただしそのためには医療側のピアレビューも必要で、悪い医者を皆で庇っている所があった。今後は、こいつの所へは行くなという位に情報開示しないと国民の信頼を得られないのでないか。ほとんどの医療者は見られても困るようなことをしてないのだから、どんどん情報開示したらいい。
看護師の専門性についていえば、看護協会が専門看護師、認定看護師を育成しているけれど、あれを取っても給料にもポジションにも反映されない所が大問題だ。全国に100人もいない専門看護師が、師長の下に従属させられて思うようなことをできないでいる」
足立智和・丹波新聞記者
「柏原病院の守る会は、別に大したことをしているわけではない。ありがとうと手紙を書いたり、お友達に無闇に病院に行ったらあかんよと伝えているだけ。そこら辺の地に足のついた所からやっていかないとダメなんじゃないか」
小松
「人と人とが感情でつながり合うということが非常に大事であることは間違いない。しかし、それだけでもない。そういうことを押さえるためにもデータが必要。たとえば先ほどの大谷さんの話を聴いていて違和感があったのは、禁煙すると医療費は減るかということ。喫煙に起因する疾病は減るだろうが、その分長生きするときっと別の病気にかかるからトータルでは医療費が増えるかもしれない。そういうことはデータに基づいて議論しないと間違える」
ということで、勉強会として捉えるならば非常に盛りだくさんで刺激的だった。が、これで何かが変わるかといえば、やはりこれから各構成メンバーたちがいかに小異を捨てて大同に付けるか、その大同に外部の人間を巻き込んで来れるかということになるのだろう。
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東大4年の嶋田裕記と申します。
私はこちらのシンポジウムのお手伝いを
させていただいたものです。
このシンポジウムが新たな一歩になることを
一医学生として祈っております。
嶋田裕記さんのスタイルで。
柳原リハビリテーション病院の坂口志朗と申します。
今回のシンポジウムには、あいにく他の集まりが重なり出席できなかったのですが、プログラムを見てどうなるのかと心配していました。
ロハスメディカルさんの究めて冷静な報告で当日のふんいきがだいたい想像できました。
いろいろな評価はあると思いますが、医療者と闘病者が会話する接点をもち、医療問題の複雑さを共通の認識にできたことは素晴らしい成果だと思います。
このシンポジウムが新たな一歩になることを確信しています。
ご報告ありがとうございました!
内容的には緩めの会だったようで、想像していたよりも質が高かったように感じました。もっとも、登壇している先生方がお友達やお知り合いでしたので、そういったものもあるかもしれませんね。
個人的には、歯科のお話がとても面白かったです。
初めて聞くことばかりでしたので。
そして医師もやがて行く道です。
私は個々の小異が大同になってゆく予感がします!
(その前に全員ポシャルか・・・。笑えませんね)
>皆様
ありがとうございます。
当事者が声を挙げる重要性については以前から拙ブログなどでも主張してきたことで
そういう動きはどんどん報じていきたいと考えています。
ただ今回の動きに関して手放しで賛同できないのは
「志民」と称するからには、「私益」ではなく「公益」の部分が
「大同」にならないとおかしいんじゃないかなあ
当事者が声を挙げるのとは別にすべきじゃないのかなあということです。
そこら辺のところ、どうも自分の中で整理がつきませんし
「公益」に関して「バラバラ」だったとしか言いようがないのです。
「崔ヘイ(〓)哲」の「ヘイ(〓)」はJIS第二水準の漢字です。
決して日本にない漢字ではないので、ちょびっと失礼ではないかと、思ってしまいました。
崔秉哲先生は「公益の前に従事する人の人権を尊重しなくて良いのか!?」と、釘を刺しに行ったのではなかろうかと、想像します。
想像ですが・・・
>山本様
ご指摘ありがとうございます。
後で字を拾おうと思っていて失念してしまいました。
修正いたしました。
崔先生はじめ、ご不快の念を抱かれた方々にお詫び申し上げます。
「釘を刺し」たと言われると、バラバラに見えた理由がよく分かります。