「地域限定より、診療報酬か税金で全体の底上げ必要」-地域医療再生基金に足立政務官
厚生労働省の足立信也政務官は8日、地域医療再生基金についての私見を示し、地域を限定して補助する方法では医師不足などの解決にはつながらないとして、「診療報酬か税金を投入して全体のベースアップを図ることがなければだめ」と述べた。(熊田梨恵)
基金に関して次のようにコメントした。「私の考えでは、地域を限定してばらまくというのは、(人材の)偏在の根本的な問題を一つも解決していない。一つの県内に二次医療圏は10か所以上あるのに94か所だけにお金(で補助する)というのは、外れる人たちからは反発がある。全体に与えてベースアップしないと人材不足は解決しない。今はそれができるかどうかのぎりぎりの交渉と判断という段階」。