臨床研究の体制整備「本予算を付ける形で」―民主党・足立信也参院議員
民主党の足立信也政調副会長は14日、政府が今年度の補正予算で設けた「最先端研究開発支援プログラム」の助成先には基礎研究分野が多かったと指摘し、「(予算を)集中的に注ぎ込むのはいいけど、それでは新しいものの開発が主体になり、臨床研究が弱くなる。本予算で付ける形でやっていかないといけない」と述べた。(熊田梨恵)
今後の民主党の医療政策に関してロハスメディアの取材に答えた。足立議員は「日本は臨床研究に対する投資や評価が少なく、(基礎研究の結果などを)実際に使えるものに育成していく力が弱い。医学もいいが医療の部分で役に立つ、対人的な、患者を介した研究が必要」と述べた。補正予算による単年度の助成は長期間にわたる臨床研究に向かないとした上で、今後は本予算で臨床研究の体制を整備していくことが必要とした。