仙谷由人・衆議院議員インタビュー
――大野病院の件はだいぶ耳目を集めましたけれど、医療国会の論戦はなかなか報道されませんね。
それに困っているんです。報道が娯楽産業化していると言いますか、スキャンダルにしか興味がないと言いますか、誰と誰は仲が良い悪いというようなことしか伝えません。今回の民主党代表戦でも、たとえば「報道ステーション」が、私が陰で糸を引いて若手を反小沢に扇動したなどど根も葉もないことを報じまして、強く抗議したら謝りに来たから「医療も報じてくれ」と言ったら、やっと時間を割いてくれたと、こんな案配です。
――どうやったらマスコミが正当に取り扱ってくれるでしょう。
正直難しいですね。福島県立大野病院の件でも大騒ぎになったから報じられた面があります。診療科から勤務医が全員退職したとか、そういうクラッシュが起きないと報じてくれず、歯を食いしばって踏み止まっている間は放っておかれる、今のマスコミにはそういう体質があります。だからといってクラッシュを起こさせたのでは政治の責任放棄ですから、たとえ報道されなくても、手は打つつもりでおります。地道にコツコツ訴え続けるしかないのでしょうね。