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新型インフル マスクは正しく使わないと逆効果


 このエピソードからいえば、正しく使用した場合にはそれなりの効果が得られているようにも見える。 より詳しくマスクの正しい扱い方について知りたい方は、「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」を参考にしてほしい。厚労省新型インフルエンザ専門家会議が昨年11月の時点でまとめていたものだ。考え方としては概ね上のWHOと変わらず、またさらにマスクの種類などについても詳しく載っている。何より日本語で読みやすいので(記者の主観か)、一読されることをお勧めしたい。

 なお、この資料では、「症状のある人の咳エチケット用としてのマスク使用の効果は認められている」となっている。健康な人がマスクを買い占め、買い損なった感染者が使えないようなことがあるとしたら、それは一番の逆効果かもしれない。

 最後に、上の5月3日付WHOの指針では、「マスク以上に重要かもしれない」感染予防の一般策として、インフルエンザ様の症状を示している人に近づきすぎないことのほか、次の5つを挙げている。
●口や鼻をさわらないようにすること
●頻繁に石鹸でよく洗うかアルコール消毒し、手を清潔に保つこと(特に口や鼻、ウイルスがいる可能性のあるところを触ったら)
●感染の可能性のある人々と近接している時間をできるだけ減らすこと
●人ごみにいる時間をできるだけ減らすこと
●できるだけ窓を開けて住居の換気をよくすること

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