中高生も1回打ちへ 新型インフルワクチン
厚生労働省の『新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会』が16日に開かれ、臨床試験の結果を踏まえて、妊婦と中高生に関してワクチンを2回接種せず1回接種で構わないだろうとの判断が了承された。厚労省では、この判断を受けて同日中に方針を示すという。(川口恭)
議論に先だって足立信也政務官が「エビデンスとまでは言えないけれど、ある程度の自信を持って政策を打ち出せるようできるだけのものを集めたいということで、臨床試験を実施してもらった。今日は妊婦と中高生に関して1回目の結果報告があると思う。その結果を吟味していただいて、前回の意見交換会で妊婦は1回打ちでよいとなっているが、やはり2回にしないでもよいか結果を踏まえて検討していただきたい。中高生は、免疫の未成熟な若年者の延長線ということで現段階では原則として2回接種になっているが、これについても結果を踏まえて検討していただきたい。今日の議論を参考に、厚生労働省としても最終決定に近いものが出るだろうと考えている。
さらに加えて、この抗体価の上昇がどれだけ続くのか、今後このインフルエンザの流行が2シーズン、3シーズンと続いていく時に、ずっと持ち続けるのか、あるいはワクチンをさらに接種した方がよいのかも検討していただければと思う。
今日の結論によっては、ワクチンの接種スケジュールがまた変わってくることもあるだろうが、行政として国民の皆さんの期待に応えられるものにする」
とだけ挨拶して去って行った。
議論の模様は別稿にて。