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背後の保険が矢面の薬事を二人羽織 ラグ検討会


 藤原
「資料が、薬事承認の問題と保険償還の問題と分けられてない。日本人は一体運用に慣れているので違和感なく見てしまうが、諸外国では厳然と分けられている。効能効果も、諸外国も承認されている分野というのは非常に限定的。でも実際の診療では保険で弾力的に運用されているというのを色々な人に認知していただくために、資料の書きぶりを工夫していただきたい。
 
 今回も小児とか難病とか出ているけれど、患者数が日本の中で数十人とか数百人とかいうのがある。薬事法のオーファンの規定が万人のオーダーで、数百人の人たちに、これから治験が始まるまで最低でも1年間待たせるのか。分かっているのだから、コンパッショネートユースのように海外にはある仕組みを、例外的使用を国が認めるような仕組みをセーフティーネットとして設けておいた方がいいのでないか」

 堀田座長
「恐らくそういう意見は多くの方が一致するだろう。今困っている人をどうやって治療できるかということを考えると、あまり悠長なことをしている余裕はないし、どこかで何か根本的なシステムを変える必要はあるんだろう。この検討会で、すべてを変えるかと言うと、そこまでのミッションを与えられているかというとなかなか難しいものはあるが、せっかくの機会なので議論して、日本でドラッグラグを本当に発生させないでおこうと思ったら日本が先に治験をやって承認していくしかないのだが、現状そこまでのことができないという、どれだけキャッチアップを構造としてできるのか、引き続き議論して参りたい」
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