看取りの医療

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年12月15日 22:40

つくば保健所等が主催する
医療セミナーに参加しました。

講師は、平野国美先生。
ホームオンクリニックつくば院長です。

5年前平野先生が、
つくばに訪問診療専門クリニックをオープンされたのと、
病院で地域医療連携室の立ち上げに、
私が携わった時期が同じで、
一番に名乗り出て
開放型病院の登録医になってくださいました。

また、昨年のつくばスタイルシンポジウムで、
つくばの在宅医療の現状をお話するのに、
ご紹介させていただきました。

平野先生は、
ポータブル心電図とパソコンを車に乗せて、
毎日訪問診療(往診)されています。
開院当時は20数名だった患者は
5年で200名を超えました。
診療所はありません。
事務所には事務スタッフがいるだけです。

当時、勤務先病院長が

「これからは
平野先生のようなスタイルの開業医が増えていくだろうねぇ」

と言っていたことを思い出します。

莫大な初期投資は不要ですが、
24時間体制で、
在宅での寝たきり患者と
その家族を支える毎日です。

それは、

“死生観を背負わないとできない仕事、
終の棲家、つまり死に場所がない現状と
大量死に備える体制作りの必要性、
病院勤務医時代においては、
死は敗北に他ならなかったが、
医者の仕事には『看取りのプロ』という生き方もある、
終末期医療においては、
医療の施しが苦しみを増す場合もある” 

そんな言葉の端々に、
死を受け入れる医者の信念を感じました。

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