看板

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年10月24日 19:30

看板を出しているのに、その商品がないと言ったら、客は怒る。
でも、その看板は役所から頼まれた経営者が出したもので
店員が「品切れだから補充して」と伝えたのに
経営者は「そのうちにね」と言ったまま2年。


経営者の言い分は
「補充しなかったんじゃなくて、できなかった。だって世の中に足りないんだもの」


なんで足りないのか、よくよく調べたら
役所が「余るから作るな」と言っていた。


ある日、看板に偽りありということで客とトラブルになり
店員は、なんと野次馬たちからもさんざん罵られた。
翌日、突然役所の長がやってきて
「看板を出しておきながら」と経営者を叱り飛ばした。


どう考えても、店員は被害者だよね。
なのに、なんで今回の墨東病院の医師たちは、叩かれてるんだろう。
これってヒドくない?

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コメント

あまりに的確なたとえで涙が・・・

さすがにマスコミも大淀の時より学習したのか、「CTをすぐとれば助かった」なんておおぼけをかますタレント医師も出ず、体制の問題に着目しているようですね。何周遅れているんだという気はしますが、気づかないよりはマシ。(これでも気づかないドアホもいらっしゃるようですけど)

 朝日新聞の社説が「産科救急がだめなら一般救急で受ければいいじゃない?」とマリー・アントワネットのような提言をなさっておられるのには失笑しましたが。

脳内出血という報道でしたが、自分もレジデント時代の当直時に、「半身の感覚がなんだかちょっと鈍くなってきた」という方との電話でのやり取りで、もしかしてと思い来院を促して、技師さんに頼み込んで緊急でCTを取ったところ、脳内出血でおまけに脳室穿破まで起こしていることがわかり、来院を促して良かったと胸をなでおろした経験があります。(その方は普通に歩いて入院してきたので、傍目にはとても脳室穿破を起こしているなんて思えませんでしたが。)

自分が習ったこの20年前の医療では、血腫除去や除圧を試みても結局のところ救命率が上がらないので急性期は内科的、保存的にやりすごすという具合でした。脳内出血は出血部位や量によって救命できるか致命的となるのか分かれると思いますが、現在では、もう少し効果的な治療が行えるようになったのでしょうか?

ただ、外野(プレスや議員や役所など)が、こんなに動くと、あたかも墨東病院の受け入れ問題が死亡と関係があるかのように一般の方々は思い込んでしまう危険性があるように感じらてしまいますし、医療者の説明や相場観を冷静に聞くことができなくなるのではないかと危惧します。

冷静に考えれば、大臣と知事がやり合うような話(少なくとも新聞報道はお互い相手に任せられないと言っている旨報じています)ではないと思います。

>山口(産婦人科)先生
マリーアントワネットとは、うまいことを仰いますね。
今度同じようなことをどこかが書いたら使わせていただきたく。

>KHPN先生
ご遺族が冷静でいてくださったお蔭で訳の分からない泥仕合が避けられ
本当にホッとしています。

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