もしも震災と出産が重なったら・・・。

投稿者: 堀米香奈子 | 投稿日時: 2010年01月21日 02:03

もう過ぎてしまいましたが、去る1月17日は、今から15年前に阪神淡路大震災が発生した日でもありました。(15年!もう15年にもなるんですね。自分の感覚としてはやっと10年前くらいの出来事に思えるのですが、自分自身の生まれる10年以上前のことはなぜか大昔に感じるように、いまの子供たちにとって15年前というのは教科書で知るような昔のことなんでしょうね。)さて、それに際して、新聞やテレビでは震災や防災に関する特集が多く組まれていました。そんななかで、暢気過ぎる我が家でも、今年はようやく防災に目覚め始めたところです。


ただ、この問題は考え始めるとわからないことだらけで、不安も多いもの。直近の問題としては、出産があります・・・。

ちなみに、恥ずかしながらようやく防災に関心が高まった我が家で具体的に着手していることは、避難用品を少しずつ集めだしたり、避難経路や避難場所、集合方法について話し合ってみるなどなど。このところ急にそんなことをはじめたのは、やはり阪神淡路大震災の報道に触発されたことと、そして何より子供の存在と自分が妊婦であることが大きいですね。前の出産の時には12月で、なんやかんやとあわただしいこともありましたが、震災報道があったわけでもないですし、他に子供がいたわけでもなかったので、防災という観点ではもっと暢気に過ごしていました。まして独身や結婚しても子供がいないころは、自分で自分のことを何とかすれば済むと頭のどこかにあったのかもしれませんが、正直、まったくもって無頓着でした。しかし今回は、もし今、災害が発生したら、上の子供のお迎えはどちらが行くのか、家族がどこでどう落ち合うのか、子供や赤ちゃんを抱えて避難するのに何が必要か、など、考えねばならないことが後から後から出てきます。


さらに、よくよく考えるともっと不安なのは、震災と出産が重なってしまったらどうするんだろう?ということ。もちろん可能性としてはものすごく低いのですが、でもまったくありえない話ではありません。実際、阪神淡路大震災のときにも、身重の女性たちはたくさんいたはずですし、以前、被災地でたまたま見つかった産科医の先生の立会いのもと、なんとか無事お産が進んだという人がいた、という話を聞いたこともあります。震災等の規模にもよりますが、いざというときに医療機関がどの程度機能しているかは未知数ですし、機能していても重態患者が次々と運ばれてくるような状況で、もし産気づいたとき、どれほどの助けが得られるかはわからないですよね。被災地に周辺地域から医療チームが来てくれたとしても、外科などが中心だろうと思いますがいかがでしょうか。産科医が参加しているかは大いに疑問ですし、まして助産師さんがわざわざ駆けつけてきてくれるかどうか。第一、運よく出会えるかどうか、間に合うかどうか。


となると頼れるのは、主人がいれば主人、あるいは運よく手を差し伸べてくれた親切などなたか、ということになるのかもしれません。いずれにしても最悪、1人で産む覚悟が必要かもしれません。それに1人とまではいかなくても、周りの誰かに助けを頼むのであれば、自分自身がそれなりの知識を持っておかねばならないですよね。そう考えて振り返ると、私は経産婦でありながら、出産のことについていかに無知かを反省させられるばかりです。分娩台の上で、助産師さんと産科医の先生の指導のままに、文字通り言われるがままにしていただけ、ただただ無我夢中で、赤ちゃんが無事出てきてもその感覚もよくわからずに「生まれましたよ」といわれて「ああ、そうなんだ。もう出てきたんだ」と思ったのでした。だから例えば、へその緒の切り方や手順などもぜんぜん知らないし、正直なところ、出てきたまさに直後の赤ちゃんの扱い方もいまいちよくわかっていません。


もちろん、通常の出産では知らなくても済んでしまうわけですから、私ほど暢気でなくても、世の中の多くのお母さんも、詳しいへその緒の切り方なんてわかっていないかもしれません。でも一度確認しておくだけでも、まったく見聞きしたことないよりはずっといいかな、と思って今回、いくつか参考になるサイトを探してみました。出産時もそうですが、その後に備えて準備するもの等もあわせて確認です。以下にいくつか紹介させていただこうと思います(サイトごとにそれぞれの主義主張や理念などが強く押し出されているものもありますが、ここではそのあたりはひとまず捨象して、「いざというときに何をどうすればいいのか」という情報だけに目を向けて見ていきます)。

●妊娠中の災害時への準備(幸せ色の出産ラブストーリー)
災害に備えて用意しておく物が列挙されています。

●へその緒(自力出産 studioGEN)
とりあえず、万が一のとき、へその緒はどうしたらいいのか参考になります。

●正常な分娩 陣痛と出産 (メルクマニュアル家庭版)
●正常な分娩 胎児の娩出 (メルクマニュアル家庭版)
イラストを見ながら分娩の進行を確認・把握しておくとよいかと思います。

●防災グッズチェックリスト(gooベビー)
赤ちゃんがいるママの防災用品準備リスト。プリントアウトしてつかえるのが便利。

●地震や水害にあった母乳育児中のお母さんへ(母乳育児支援ネットワーク)
もし母乳育児がうまくいったら、大いに参考になりそうです。


こうしてみると、今回はたまたま防災について関心が高まったために調べた内容ですが、母親として、また改めて出産に臨む身として、知っておくべきことばかりでした。当然の責任として・・・。「のんき」の一言で片付けるのはあまりに無責任だったと、かえすがえすも反省です。まして災害時は誰しも自分や自分の家族のことで精一杯ですから、自分と家族のことは自分で守るのが大前提。もちろん準備をいくらしていても、そういった非常事態には想定外のことばかりが続くものですから、用意したものが役に立たなかったり、きちんと持ち出せなかったりするかもしれません。それでもモノだけのことでなく、知識や決め事について、きっちり家族で平素から確認しておくことが大切だし、そうした心構えと覚悟こそ必要と、そんな当たり前のことにようやく気づいたのでした。

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