何が起きているのか、どうすればよいのか。認知症の真実
認知症を恐れていらっしゃる方が非常に多いようです。
防げるものは防いで、過剰に恐れなくても済むよう、基礎的な知識を再確認しましょう。
監修/岩田誠 東京女子医科大学教授
本間昭 東京都老人総合研究所認知症予防対策室長
年をとると体の機能と同様に脳の機能も衰えてきます。それは自然の摂理で、とやかく言っても仕方のないこと。社会生活を営むのに不自由がなければ病気でも何でもありません。
けれど、今までになかったような行動を取るようになったり、もの忘れのために日常生活に支障をきたすという「認知症」になると話は別です。本人にそのつもりはないのに、積み上げてきた人間関係が崩壊しかねません。
社会の高齢化と共に認知症患者は増え続けており、間もなく全国で200万人を突破すると推計されています。
一方で認知症は、早めに手を打てば、進行を止めたり遅くしたりすることが可能ですし、まれには軽快するものもあります。
早めに手を打てるように、基礎的な事柄をきちんと押さえておきましょう。