MN0606

投稿者: | 投稿日時: 2006年07月23日 01:48

Medicina Nova のコンセプトは

患者、患者家族、医療者のそれぞれの暗黙知を形式知にすることで相互の理解の向上をはかる。

です。
そして、そのためには、つまり、暗黙知を知るためには、どうしたらいいのか。ここがもっとも大切なことです。。

そのヒントは、実は「サル学」にありました。

え、、、

と思われた方も多いいと思います。


サルは実はボスざるはいない、居るのは、リーダーざる。リーダーは力が強いサルではなく、メスに人気がある、これがリーダーざるでした。

これを発見した京都大学霊長類センターの方々のやりかたは、サルになるのです。野ざるの中にはいり、サルになることで、サルの生態が見えてきました。


それまでは餌付けをしました。えさを与えて集まったサルの集団を観察すると、力の強そうなサルが食べ物をとり、、と、つまり、ボスざるのできやすい環境をつくり、そして観察していました。つまり、ここに、研究者の介入が入っていたのです。

ところが、霊長類センターの方々は、サルになり、研究者の介入を極力避け、そして、生まれてきた考えなのです。

患者さんのための医療、といわれますが、誰が患者さんの気持ちを理解しているのでしょうか。

もちろん、僕はまだまだですが、でも、少し教えてもらうことができたのだと思います。

患者さんが教えてくれた患者さんの気持ち(暗黙知)を形式知にしたいと思っています。

実はそう考えると、この Medicina Nova は医療だけではなくもっともっと大きな分野だと思っています。

そして、それが広がることを強く願います!!

皆様よろしくお願いいたします。

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