夏祭りと少子化

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年07月09日 23:29

医療と関係ないのですが、今日は日曜日で早朝から町内の夏祭りの準備に駆り出されました。というのも、今年は10数年に一度回ってくる班長の役目を仰せつかっているからです。

この住宅街に引っ越したのは10年前で、約600戸が集うコミュニティです。
恒例の夏祭りは前夜祭含めて三日間開催され、山車やお囃子、獅子舞とかなり大掛かりです。
女性陣は子供会のお世話や、山車の先導の他に豚汁炊き出しや漬物、お握り、飲み物の準備があります。

今日は、それらを入れるポリバケツや大皿、大きな鍋やお玉など100個近くを外で洗いました。

ところが、集合した女性陣10数名がほとんど50代以上で、時間が経つにつれて、更年期障害や糖尿病の持病で苦しんでいるという話になりました。中には10年以上、お医者さんにかかっていて、冬の時期は起き上がるのも辛いとか・・次の班長の時にはとても任務を果たせないという話題でもちきりでした。

私は自分のリウマチを最後まで口にすることができませんでした。

数年前は町内の小学生は150名以上いたのに、現在は50数名でお囃子の練習をする子も激減。
昨年の新1年生は、町内でわずか7名。これじゃ、子供会の負担も大きくなるばかりで、一体いつまで夏祭りが継続できるのか・・・誰のためのお祭りか・・・

そんなときに、近くを通った男性に、横で洗い物をしていた女性が声をかけました。
「あなた、出てこなくてイイって言ったのに」
「だって、誰かが動かないと仕方ないだろ」
「・・・・」
ご主人は心臓にペースメーカーを埋め込んだ直後だとか。

みなさん、それぞれに事情があるのだなあと、複雑な気分になりました。
そこに同じ町内に住む、元勤務先病院の手術室長兼麻酔部長が、ジャージ姿で手ぬぐいをクビに巻いて現れました。
「やっぱ、夏は祭りやんないと」
日曜日の午後は緊急手術がなくても、いつも病棟の回診を欠かされたことのない先生です。

さすが、『三児のパパの顔』を垣間見て、ほっとしました。

夏祭り、やるぞ~!

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