五山送り火と灯篭流し |
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投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年08月17日 21:11 |
昨日8月16日は、京都の夏を彩る「大文字五山送り火」でした。
お盆に迎えたご先祖様の霊を送り出す伝統行事です。
最後に火が入る鳥居形の麓近くで育った私は、毎年家の前で、その送り火を眺めることができました。
ここ数年は、この時期を外して帰省するので、すっかりご無沙汰です。
でも私の記憶に残っているのは、送り火よりは
『灯篭流し(とうろうながし)』です
『灯籠流し』は、精霊 (しようりよう) 送りの一種で、お盆に,小さな灯籠に火を点じて河川や海に流す習俗。精霊が灯籠にのって川を下り,海のかなたのあの世へかえっていくという信仰に基づいているそうです。もともと水難など横死者の霊に対して,大寺院の主催で行われる例が多かったのだそうです。
子供の頃、鳥居形の送り火が消えないうちにと、灯篭をもって嵐山まで走りました。それでも、灯を入れて水面に灯篭を浮かべるときは、すぐに倒れて消えてしまわないように、とても慎重になりました。
水面に繰り広げられる灯の珠のような幻想的な風景は、暗闇の空に輝く星と錯覚するほどで、今もリアルに瞼に浮かびます。
コメント
Medicina Nova でよく話すのですが、死を実感した人が、何故死にたくないのか、それは、
「忘れられたくない」
だから、と。。。。
こういった日本の伝統行事にこの思いが深く根付いていると思います。
日本再発見は、これからの日本のためには絶対重要ですね。
先日、京都にボスと数名で歩いたときにみんなでしみじみ感じていました!!
>田中先生、
よいお話を、ありがとうございます。
人の死に何倍も立ち向かわなくてはいけない、「医師」というお仕事をなさっている田中先生のコメントですから、なお強く沁みます。
先に旅立った肉親や、友人や、恩師・・・忘れずにいたいと思います。
亡き魂を偲ぶ日本文化を大切にしたいと思いました。