第3回

投稿者: | 投稿日時: 2006年08月07日 13:33

「ジョーチョーカンマクドーミャクショウコウグン???」

天井をみつめる宙に漢字を思い浮かべてみたが、
変換されたのは「症候群」のみだった。


数日後、

シャーカステンに私のCT画像が並べられていく。
「内臓脂肪が極端に少ないんです・・・」
「食後4~5時間経過しているには胃の残存量が多いんです・・・」


ドクターがからだの中の絵を描いて説明してくれるには、

「胃から食べものが消化されていくときに、
内臓脂肪がないために十二指腸が上腸間膜動脈という血管に挟まれてしまい、
よって十二指腸で通過障害が起こる、
“上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)”という病気」

だそうだ。

私が把握している解剖図のレベルをはるかに超えているため、
さっぱりイメージできない。
「ハァ・・・」と、ただうなずく。


そして次のことばに、さらに愕然とする。

「治療法がないんです。5、6キロ太って内臓脂肪をつけてください」

本気で耳を疑った。

医療がこれだけ進歩し、さまざまな薬剤や医療機器が開発されているこの世の中で、
“太るしか治療法がない”という病気があるのだろうか?!?!

私はこの10年以上体重も体型も変わっていない。
不規則な仕事ゆえ、夜中のお酒、焼肉、中華・・・など、
むしろ内臓脂肪が付き過ぎなのではと心配するほどだった。
そんな私に「太れ」といわれても、
食べていないどころかよく食べているのだから、
これ以上体重を増やす方法など簡単には見つからない。


しかも、最近は食後のみぞおちの激痛が頻回になり、
痛くて食べられないことも多い。
食べられなければ痩せてさらに内臓脂肪が減るということか?!

直感的に矛盾を感じたこの病気は、
何ひとつ納得できるものがない。

はっきりしていることは、
「痛みは確実にやってくる」
それだけだった。


<次回へつづく>

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コメント

そんな病気があるんだ、ということと
最初に症候群を見つけた人は、よく原因を突き止めたな、と
二つの意味で驚きました。

恥ずかしながら、私も医療現場にいながら、初めて聞きました・・。
今、本読んでました。イレウスの一種ですもんね・・。

川口様、海(kai)ちゃん様
私のつたない連載に関心を持っていただきありがとうございます。

そうなのです・・・診断がついたのは早かったのですが・・・(笑)

続きお待ちしています!