フリーペーパー考

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2006年08月08日 16:33

編集委員のK先生が、こんな記事を教えてくれた。
(ネット上に元記事を発見できなかったので下にベタ貼り)


現物を見ていない段階であまり断定的にものを言うのも何だが
記事だけ見ると、非常に違和感を感じる。
新聞が採り上げるほどのことだろうか?


フリーペーパー:環境型社会目指し、研究者らが国費で発行
 環境に配慮した社会づくりを目指す研究者らが、一般向けのフリーペーパー「サステナ」を発行した。地球温暖化対策や環境にやさしいライフスタイルの提案などを盛り込み、編集者は「環境はあらゆる世代の人に考えてほしい問題。子どもからお年寄りまで幅広く読まれる雑誌に育てたい」と意気込んでいる。
 発行したのは、東京大、京都大、北海道大など国内9機関が参加する「サスティナビリティ学連携研究機構」(機構長=小宮山宏・東京大学長)。持続可能性という意味の「サスティナビリティー」から「サステナ」と名付けた。2万部を印刷した見本誌の「0号」は、「サスティナビリティ学とは何だろうか」と題する対談や、「もったいない、という言葉に思う」などのエッセーが掲載されている。
 出版と配布費用の約200万円は、文部科学省から交付される科学技術振興調整費の一部を充てた。研究成果の社会への広報の一環で、国の研究プロジェクトでは初のフリーペーパーという。各大学の書店などに置くほか、全国の図書館、自治体などへ配布する。10月下旬に第1号を出し、年4回発行する予定。
 編集事務局長の岸本登志雄さんは「研究者が一方的に伝えるのではなく、読者の投稿を載せるなど、読者参加型のフリーペーパーを目指したい」と話す。問い合わせは同機構のファクス(03・5841・1545)まで。【永山悦子】
毎日新聞 2006年8月7日 10時47分
 


記事の書き方を見ると
サステナブルをメインコンセプトにフリーペーパーを出すこと、と
半官組織でフリーペーパーを出すことが新しいように読めるのだが
今までだって役所関係はいくらでも啓発用に無料の環境広報を出している。
それとどこが違うのか。


広告を取って、それこそ完全サステナブルにするなら
半官がそこまでやるか、と確かに新しいと思うけれど
記事を見る限り、そうでもないようだ。
税金で作る同人誌に限りなく近いのではないか。


フリーペーパーというだけでニュースだと思うのは
少なくとも2、3年前の感覚と言わざるを得ない。


そもそも「フリー」というと読者が何もコストも払っていないかのような誤解があるけれど
実は「時間」という最も大切な資源を使っているのだ。
今、巷にあふれ返っているフリーペーパー。
読者の時間を使っていただくに値しない媒体は、どんどん淘汰されていくはずだ。
この研究者たちは、それだけの時代感覚を持って創刊するのだろうか。

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コメント

編集委員のM先生が現物を手に入れてくださったそうだ。
現物を見た後に改めて書くかもしれない。

なるほど、、、
時間ですね、忘れていた大切な資源ですね。

闘病中の患者さんも今の医療のあり方では人生の時間を浪費していますね。。

この辺りの話は、亀井先生が強いのですが。。。

M先生から冊子が届いた。ありがとうございました。

さて、読んだ感想。
素材は面白い。
でも、一般の人向けの編集がされていない。
その意味で同人誌としか言いようがない。

例えるなら
イキのいいカツオを
包丁も持たない子どもに尾頭つきで渡すような感じ。
ちゃんと刺身にするかタタキにするか
してあげないと、食べられずに腐らせてしまう。

次以降も出すつもりなら
税金の無駄遣いにならないよう
脳みそから脂汗を垂らすくらい工夫した方が良いと思う。