実家 |
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投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年08月09日 23:32 |
12年前、私の父親は心筋梗塞の発作で急逝しました。
全く苦しまず、自宅のお風呂の中でした。
二度目の職場を勤め上げて、引継ぎも終えて明日からはもう仕事にいかなくてよいという
夜でした。享年65歳。
晩年はパーキンソン病を患っていたので、最後まで健康だったとはいえませんが、
それでも、社交ダンスを習い、これからの時間を夫婦で旅行するのを楽しみにしていました。
私は既につくばに居を移して、ちょうどリウマチが発病した時期でした。
突然の訃報は、深夜の電話でした。
午前1時半、つくばから高速道路を飛ばして午前7時前に、京都嵯峨の実家に到着しました。
今まで何十回と車で往復しましたが、この5時間半は最短記録です。
私は途中1時間半ぐらい運転を交代したのですが、(大部分を運転したのは夫です)
そのとき肩と腕の痛みで、自分でシートベルトが締められなかったことだけ今も覚えています。
この後、どんどん、どんどん、私のリウマチは悪化したのですが、
父親が最後に母に言ったことが、
「自分が(私の病気を)引き受けてやりたい」
だったそうです。
母は、今一人で実家を守っています。
その母も来年は70歳。
実家に帰る度、これから先、
自分ができること、したいことを考えてしまいます。
そして、随分良くなった病状を思うとき、
父の言葉を噛み締めながら、父に問い続けています。