医学部だった!!

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年03月12日 22:29

「今週のピアノの練習日を
変更してもらえませんか?」

というお向かいの先生からの電話。

「実は、徳島大学の医学部(ここにアクセント!!)
に合格したので、急遽下宿を探しに行くことになりまして・・・」

えっ~えっ~え~~!!

医学部だったのぉ??(田中祐次先生の後輩!!)

先生ご本人ではありません。

先生のご子息です。

地元では有名な
名門○○一高の三年生。

ピアノが半端じゃなく上手なお姉さんがいて、
将来はピアニストかと思ったら、
スンナリ東大に入ってしまい(三年前の出来事)

弟君は、連日東京の予備校通いで、

『やっぱ、目指すは東大しかないんだろうなあ・・・』

と勝手に漠然と思っていました。

そしたら、こだわりは、
東大ではなく、
医学部だった・・・のですね。

ご子息(弟君)は、
ピアノ教室のクリスマス会で、
トントンの遊び相手にもなってくれて、
音楽家のお母様は、
もっとヴァイオリンをやってほしかったみたいですが・・・

『そっか~、あのお兄ちゃんは、お医者さんになるのか~』

と・・・感慨深げな私。

何はともあれ、

現役合格、おめでとうございます!!

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コメント

 水を差すようで恐縮ですが、東大に行けるような優秀な学生さんであれば、医学部に進むのは構いませんが、未だ止められるうちに、医者になるのはお止めした方が良いのではないでしょうか。

 他にやることがないのであればともかく、これから医者になっても良いことは一つもありません。

>中村利仁先生

コメントをありがとうございます。

「医学部→お医者さんになる」は短絡的すぎました。

お医者さんが、医師を誇れる職業として次の世代に引き継ぐ環境は、もう望めないのでしょうか?

患者はどうすればよいのでしょう?

医師の士気が崩壊すると、イギリスのようになってしまうのか、
あるいはアメリカみたいにお金持ちしか、満足な医療が受けられなくなるのか、
それをくいとめる為に、できることはないのでしょうか?

 真木さん、こんにちは。

 医療や福祉そのものは、本来、経済合理的な存在ではありません。医師として患者さんのためにベストを尽くすという発想自体が、産出と投入のバランスを取るという経済効率追求とは別の論理の下にあるということを忘れるべきではありません。

 まず、他にできることのある優秀な学生さんが医師の道を選ぶことはオススメできません。また、優秀な学生さんが、産出と投入のバランスを計りながら患者さんを診る医者になるなどということは、患者さんにとって迷惑この上ないことでもあります。

 よく『赤ひげ診療譚』に登場する新出去定が医師の理想像とされることが多いのですが、去定自身は自分の在り方に疑問と不満を持ち続ける医者として描かれています。小石川養生所は今で言う国立病院のようなものですが、予算を削減され、貧乏な患者からも食費を取ることを迫られます。去定は大名や豪商の訪問診療に出掛けて、法外に高額な診察料を請求して急場を乗り切ろうとします。

 ここに描かれている去定は、医者としての自分と経営者としての自分に押しつけられた矛盾に苦しむ、今の病院経営者達の多くの姿そのままと言っていいのではないでしょうか。

 この矛盾は、医療費の負担はしたくないが、できる限り良い医療を受けたいという、実は国民の矛盾そのものです。

 国民の矛盾を医者に押しつければ、挙げ句は患者にしわ寄せが来ますし、医者に限らず、現場の士気は低下します。

 良い医療を受けるためには応分の負担をするという一点についてだけ、国民の皆さんのコンセンサスを頂戴できれば、この危機は回避できます。

 その他の方法では無理であり、この点については自分も悲観的です。

>中村利仁先生
横から失礼いたします。
確かに戦況はよくないかもしれませんが
国民が理解しないと決め付けるには早すぎると思います。
昨日、映像版の収録を終え
あきらめたらいかんと強く思っているところです。

川口様に賛同いたします。
私もかっての赤門、理科三類の卒業生ですが、恥ずかしながら、東大生を優秀とお考えになるのは早急と考えます。
確かに机の勉強をして参りましたので、それなりの知識は身に付いておりますが、
それと人間の優秀性とはあまり関係が御座いません。
もし、東大生が優秀なら、この国はもっと良くなっているはずです。
知識は有りますが、東大、いやかっての帝国大学の出は愚の集団と私は感じて参りました。
真に優秀な人は川口様の様なお方ですね。
野に下ってロハスの名の下に孤軍奮闘をされておられる、
優秀とか頭がよいと言う判断の基準を変えて考えたいものです。


>中村利仁先生

噛み砕いた言葉で、丁寧に説明いただきありがとうございました。
特に『赤ひげ診療譚』の新出去定先生の喩は、病院経営者の姿を近くで見ていたこともあり、
わかりやすく、身につまされ、同時に感激してしまいました!!

国民が良い医療を受けたいと思っていることは間違いないけれど、
医療費を負担したくないとは一概に思っていないと思います。
枠組みや制度が理解・納得できていないだけではないでしょうか?
恥ずかしながら、私自身もわからないことだらけです。
(だからロハス・メディカルやこちらで勉強させてもらっています)

お医者さんの報酬も、働き方や責任によって、公平であるべきだし、
医療や科学技術の進歩の恩恵で、今の自分があると思うので、
若い優秀な方がお医者さんになりたいと思える世であるように
やっぱり願ってしまいます。

拙い文章で、希望ばかり述べて申し訳ありません。

>川口様

コメントありがとうございます。

諦めたらあかん!!
映像版楽しみにしております。

>アウトサイダ-K 先生

はじめまして。
コメントをありがとうございます。
私にとっては、東大も京大も、医学部もみな桁違いに優秀で
別人種の方々ですが・・・・

学校の名前や組織は、優秀さとは無関係かもしれませんが、
属した環境から受ける影響力は絶大のような気がいたします。

 川口さん、真木さん、アウトサイダーKさん、ご心配お掛けしたようで、すみません。

 状況は厳しく、残された時間もわずかで。楽観はとても許されないと考えていますが、決して投げ出してしまったわけではありません。

 今後とも、よろしくお願い申し上げます。

中村利仁先生、

もとは、
野暮な井戸端会議的な話に、お付き合いくださって、たいそう恐縮しております。

どうぞ、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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