MN42

投稿者: | 投稿日時: 2007年04月28日 08:46

Medicina Nova を書き続けて42回目になるのだなーーーとちょっと感動しています。

ただ、この辺で皆様にもう少し Medicina Nova を理解してもらわないといけないなと考えました。


Medicina Novaとはラテン語で「新医学」です。何が新で何が旧か、、、、

 今の世の中は Evidence based Medicine です。もちろんEBMのよさもあれば限界もあります。その限界を超えるのが Medicina Nova です。患者中心の・・・患者本位の・・・患者視線の・・・でいいと思っています。ただ、患者だけ中心の・・・患者だけ本意の・・・患者だけの視線の・・・では困ると思うのです。つまり、自分のことは自分しか知らない、なのです。だからこそ患者のことは患者しかしらない、家族のことは家族しかしらない、医療者のことは医療者しかしらない、と考えます。そうなると、どう分類するかになるのですが、どんどん細かくなり、結局は一人一人、オーダーメイドになってしまいます。が、これは否定できない事実ですね。医療に限らず全ての分野がそうだと思います。


 実はすでのこのような視点で研究なり活動なりされている方、医療者はいます。しかし、Medicina Novaというひとつの場を作ることでそれらの人が集まることができ、より発展していくと思うのです。研究者が集まれば学会、現場の方が集まれば活動となるでしょう。この2つの要素が組み込まれたのが目指すものです。

 Medicina Novaはラテン語です。では日本語訳は???新医学なの??との疑問も時々聞かれますが、いえいえ、Medicina Novaはメディキナノアなんです。患者学という言い方もしたりするのですが、もともと患者学という学問はなく、ただ、日本ではすでに多くの方が患者学という言葉を使われていたんで、それで患者学といわれるようになりました。。。

 いつかきっと、皆が Medicina Nova と言ってくれるような時代が来て欲しいですね!!

 Medicina Novaはフリーマガジン「ロハス・メディカル」でも連載中ですので、そちらも是非ご覧くださいね。

<<前の記事:福島県立大野病院事件第四回公判(1)    福島県立大野病院事件第四回公判(2):次の記事>>