標榜科 |
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投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年05月09日 20:16 |
標榜科とは、
今さらですが、診療科のことです。
病院機能や診療業務内容のクラスで、
『医療技術の進化、専門化は、
診療機能の分化をもたらした』
という記述が教科書にありました。
標榜科ではありませんが、
物忘れ外来、
女性(専用)外来、男性(専用)外来、
ニコチン外来
などの外来は、
病気かどうかの診断を自分で判断しかねる
(これは大部分の患者にとっては当然のことですが)、
あるいは直接、
精神科や婦人科、肛門科、泌尿器科などにかかりにくい人たちに
馴染みやすい名称として定着しつつあります。
一方、
医療法でリウマチ科の標榜が認められたのは1996年です。
これによって多くの患者が初期リウマチ症状で
受診すべき診療科が明確になりました。
友の会の長年の願いでもありました。
こんな話をしたらば、
昼食後、眠たそうな学生も、
興味深げに、少しは真剣な眼差しを感じ・・・
(自己満足かもしれません)
現実の医療現場に即した
話ができればいいなあと
改めて思いました。
(しかし、
物忘れ外来が認知症の症状を診ると知っていた人はいませんでした!
ジェネレーションギャップを感じる一時でした)
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コメント
学生さんに興味を持たすのは、難しいのでしょうね。
リウマチ科と言う標榜が出来てからは、未だそれ程時間が経っていないのですね。
私は体調がおかしいと気付いてから病院を現在までに4カ所変わりましたが。
内科と、整形外科では診察の方法が異なり、
リウマチ科と標榜したら、本来的には多少、大変でも、両方の良い診察方法を取り入れるべきだと感じております。
医薬品の発展はめざましく感じますが、
リウマチと言う独特なこの病も、リウマチ科と標榜する以上、
所見の仕方も徹底した項目をもうけて、
実行されると進行状態など見落としが無くなる様な気が致します。
血液検査の結果だけをみて、薬の処方する医師がおりますが、
リウマチ反応が無くてもリウマチの患者はおられる様ですし、また逆の場合も有ります様子、
慎重な対処を願いたいものです。
>M,NAKAMURA。 様
コメントありがとうございます。
4ヶ所ですか。私も三つ目が筑波大学附属病院のリウマチ・アレルギー科でした。発症当時からリウマチ科を標榜していた病院が近くにあったことは大変有り難かったと思います。(ちなみに、当時のRA科教授は現教授の前任者でした)
生物学的製剤は、まもなくどこの医療機関でも扱えるようになるようですが、先日のリウマチ教室のお話にもありましたように、使い方を間違えると、とんでもないことになるので、医師も患者も学んで、副作用なども理解してから処方してもらうことが肝心と思います。
繊維筋痛症も、病状を知っている医師は3割程度だそうです。
医療が専門化・細分化すると仕方の無い部分もあるのでしょうが、大きな病院になるほど、循環器専門医は喘息患者の肺のレントゲンフィルムを読めないとか、そういうことは当たり前でした。
厚生労働省は専門分野に偏らない総合的な診療能力のある医師を増やすために、新しい診療科として「総合診療科」を創設する方針を決めたようです。これは開業医先生方のことではないのかと思うのですが・・