一病~リウマチ~息災徒然ノート 6

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年08月08日 00:35

最初の入院3

何型の急性肝炎かはさらに詳しい血液分析を外注するので、もう少し時間がかかるとのことでした。

急性肝炎がどういう病気かよく知らなかったので、
「ああ、そう・・・・・原因が判明してよかった」
ぐらいに思いました。

けれども、その後の久野先生の説明を聞いて青ざめました。

「肝臓は、臓器の中では部位による機能の分化が少なく、一部に損傷があっても再生能力が強いため、その損傷などがあっても症状に現れにくい。
だから自覚症状が出る頃には非常に悪化していることが多く、「沈黙の臓器」と呼ばれることもある。
肝機能数値が1000を超えるのは異常で、
その倍以上のあなたの数値は病棟看護師もめったにお目にかからない数字だ」

と言われました。さらに

「このまま改善せずに、3000を超えていくと命に関わる。
劇症肝炎の一歩手前です」

と宣告されました。

予断を許さない状況であることを強調したあと、

以下は久野先生の命令。

絶対安静、面会謝絶。
ベッドから起き上がるのもエネルギーを消耗するので、禁止。
もちろん、部屋を出てはいけない。
電話も禁止。話すことも控えること。
洗顔や清拭、部屋の電気を消したり、ブラインドの上げおろしなど、
してほしいことは、全てナースコールで呼ぶこと。

勿論、トイレもベッドの上で。

これを聞いたとき、私は仰天し、

「トイレはベッドから数メートルも離れていないし、自分でできます・・」

「どちらにしても、しばらくは蓄尿してもらう必要があるので、
それに看護師さんは慣れているから大丈夫よ」

(でも、でも、、、、)

その日生理中の私は、何としてもこれだけは人の世話になりたくなかったのです。

久野先生が女性だったことにも救われたのですが、
白衣の袖にすがりつくようにして、
力を振り絞って必死の懇願をしました。

「そんなに言うなら仕方がないけれど・・・・
でも点滴していると、頻繁に尿意をもよおすから、
疲れたら恥ずかしがらずにちゃんと言ってくださいね」

と、ついには妥協してくださいました。

確かに、点滴スタンドを引っ張りながら、
ベッドの位置が高いので上り下りが辛く感じることもありましたが、
トイレ付個室しかベッドの空きがなかったことを非常に幸運に思ったものです。

しかし、

最初の夜は一時間毎に看護師さんの定期巡回、点滴チェック、

早朝4時に蓄尿回収、
5時に採血、
そっとドアが開くたびに極度の緊張で眠れず、
身体は火照り、熱は上がったり下がったりで、
さらに危機的状況に陥っていきました。

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コメント

真木様
一病息災シリ-ズ読ませて頂いております。
同病の私に取っては他人事では有りません。
その時々、時代によって、運不運と言うものが有りますね。
新しい薬の発見、また開発によって、押さえ込まれてしまい、ひどくならなくて済む。

先日、筑波大の住田教授が、そしてNHKのためしてガッテンでも同じく治療革命と言っておりましたが、治る時代も間近に思えます。
しかしそれ以前に罹られた方達は本当に大変な思いや苦しみを味わって参りました。

私の場合は良い薬と処方の仕方(方法)始められてからの発病でしたので、初期段階で押さえ込みが出来たラッキ-な部類に属するのでしょう。

貴女の体験談を読ませて頂きながら、時折お会いする友の会の方々の長い年月、病気と共に過ごして来られた苦しみが、他人事でなく伝って参ります。

最初にこの病気を発症した経緯とか経過は皆、同じ様な様相を呈しておりますね。
早期発見、早期治療と言っても、良い薬が無ければ仕方が有りません。

私は真木さんのこのブログを読ませて頂きながら感じます事は、
多少、無理、無鉄砲が過ぎる様にも思えました。
人それぞれ事情や立場も違いますが、
私達はこの病気を良く認識して、絶対に無理はしない、調子が良いときでも、病気を甘く見てはいけない。
何事もほどほどで止めておく。
これらに気をつけなくてはいけませんね。

勇気を持って記載されました事、心よりエ-ルをお送り致します。

リウマチで悩み、苦しんでおられる少しでも多くの方々に読んで頂ける手段を、是非他にもお考え頂きたいと思います。
連載が終了したら是非本にでもして、発行されては如何でしょう。
この病気でお苦しみの多くの人達の救いにもなる事、信じて疑いません。

毎日を大きな期待と共に待っております。

では無理をされずに、ご努力、お願い致します。

>M,NAKAMURA。様

お心遣いのお言葉をありがとうございます。

無理・無鉄砲なのかなぁ???
確かにもっと自分の身体と対話すべきと抑える気持ちと、まだまだ努力が足りない、もっと頑張れる、怠けているのでは、という葛藤がいつもあります。

無様な自分をさらけ出すことは、想像していたより、ずっときついもので、ありのままに正直に自分と向き合おうと、何度も大きく息を吸いながら綴っております。

当面の課題は、最後まで書ききることです。

勿体無いお言葉に痛み入ります。どうか、最後までお付き合いくださいますよう、こちらこそよろしくお願いいたします。

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