意外と知らない(6) |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年12月10日 14:17 |
業界の人には常識で
一般の人も知っていると思っているのだけれど
実は一般の人は意外と知らないというシリーズです。
その6
「診療報酬が開業医に手厚いのは
どんな点数になるか開業医にとっては死活問題でも
勤務医にとっては大して問題でなかったから」
開業医は個人事業主ですから
保険点数次第で収入が大きく変わります。
でも勤務医はサラリーマンですから
その給与は、点数がどうだろうが基本的に変わりません。
相対的に診療報酬を絞られることになった病院は
生産性向上で凌ごうとします。
といっても医療は労働集約的な業務ですから
結局1人あたりのサービス労働時間を増やすしかありません。
もっと早く勤務医がこの構造に気づいていれば良かったのですが
ゆでガエルのように臨界点を超えてから気づいたので
病院は、極限の少人数で回す状態になってしまっていました。
1人でもやめればドミノ倒しを起こします。
1人が燃え尽きて立ち去った病院に
1人を補充しても、やがて燃え尽きるのは明らかです。
1.5人とか2人を新たに採用しないと崩壊を食い止められません。
ということで
病院が安心して人を増やせるくらい
長いスパンで診療報酬を維持してあげないと
少しぐらい診療報酬をいじくっても勤務医不足には
全く効果がありません。
小手先でいじくると。。。
この先は次回!