医療事故調どこへ行く?

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年06月13日 15:47

届いた新聞の夕刊を開いたら
今日厚生労働省が医療安全調査委員会の設置法案大綱を発表したらしい
このいわゆる医療事故調に関しては
当ブログでも検討会の傍聴録をずっとお届けしてきたので、ご記憶の向きも多いと思う。


さて、次期臨時国会で成立をめざすとか何とか言ったらしいが
11日に民主党からも法案が出ることが決まっておりそれと中身が全然違う。
ねじれ国会だから一本化しない限り絶対に通らない。
なぜ、この時期に法案大綱を発表する必要があるのだろう。
厚生労働省は、法案を提出するだけ提出して幕引きを図るつもりだろうか。


マスコミの方も
国会を通る話なのかそうでないのかぐらい検証してから載せるべきでないか。


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コメント

厚生省の役人は、これでおしまいのつもりだったが、ますぞえ厚労相はそれ(役人の暴走)を許さなかった。
ますぞえさんの力は大きいです。
このひと、本当に頭がいい。

厚労省の記者クラブには、医療システムや現場の問題点を把握している記者はいないので、厚労省の発表をそのまま新聞に掲載。
検証する能力なんか、そもそも持ってません。
この問題に関して、ネットで厚労省の役人のいい加減さがどんどん暴露されてます。
自ら墓穴を掘りそうです、厚労省役人。

キャリアブレインの記事から
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/16600.html
パブリックコメントで多かった、「医療には業務上過失致死罪を適用すべきではない」「遺族が告発しても、医療安全調が通知しない場合には、警察は捜査に着手できないよう法制化すべき」などの意見に対しては、「どのような行為が刑事処分の対象となるかは、一義的には刑事行政において検討されるべきものであるが、故意や重大な過失があったにもかかわらず、医療者についてのみ刑事責任を問われないとすることについて、現段階で国民の理解を得ることは困難」としている。

・・・わかってないですね、この課長。
そうじゃなくって、診療関連死を業務上過失致死疑いで捜査することをやめろって言ってるの、入り口段階で。調査の結果でわかった故意による診療関連死まではずせって、言ってるわけじゃない。
パブコメちゃんと読んでるんですか、課長さん?そう書いてあったでしょ、みなさん。

あぁ、この人たちじゃ、もうだめだって再認識させられました。
厚生省はこの件から手を引いて、議員立法で行くしかないと思います。

今回、発表された民主党案の方が、厚労省・自民党案より、ずっと良いと思いますが・・
民主党案を議員立法で成立させた方がいいと思います。

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