新型インフルワクチン 疫学解析を コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年12月05日 17:11

 先月30日に新型インフルエンザワクチンの安全性について検討する厚生労働省の検討会が開かれた。接種後まもなくの高齢者の死亡が相次いでいることに関して、委員からは「ワクチンとは関係ない」という意見が大勢を占めたが、「関係あるとかないとか言えるだけの疫学データが示されていない」と参考人から「待った」がかかり、事務局は研究班に依頼して解析を行うと約束した。(川口恭)

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コメント

何も変わっていない

血液製剤のHIV問題と本質的に同じ行動をとっているようです。すなわち自分たちが承認した薬剤は原則として安全であり、有害事象の発生はできる限りの理由を見つけて「特に問題があるとは言えない」という結論を出したいようです。

ふじたん様に同感です。

厚労省は厚労省行政の誤りを糊塗するためにこのような泥縄会議を度々開いては、その場で御用学者というべき人に公開で発言させそれを報道機関に報道させることで、厚労省行政責任を国民から追及されないようにマスコミを使って煙幕を張って世論をコントロールしようとしているのでしょう。

以前新型インフル検疫の総括意見として報道された国立感染症センター長田代氏の発言も、厚労省の検疫を「ある程度有効だった」と評価する部分が強調されており、厚労省直轄施設のセンター長に就職した途端に医学者的発言をやめて官僚的言辞を弄し始めて、御用学者として厚労省にさぞ重宝されているのであろうと他人事ながらお気の毒になりました。あれでみずからの検疫行政の過ちを過ちと認めないまま済ませようという厚労省の愚かな鉄則を明らかにしていましたが、こういう言葉もあります「過ちて改めざる、之を過ちという」、「過ちをあらたむるに憚る勿れ」。

倫理観及び能力が著しく低い厚生労働省に、この問題を扱わせるのは無理があります。世界の医学者の眼にさらされる学会の場で検討し、その結果をマスメディアが広く報道してくれれば良いのではないでしょうか?

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