「政権交代が医療崩壊の解消に向けた第一歩と期待していた」 コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2010年02月11日 22:38

 「医療崩壊の解消に向けた第一歩と期待されたこの診療報酬改定が、単なる医療崩壊の診療所への拡大という事態に立ち至るだけではないのか」─。診療所の再診料を引き下げるか、その判断は国民を代表する立場の公益委員に委ねられたが、診療所の立場を代弁する委員の訴えは届かなかった。(新井裕充)

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コメント

もともと低すぎる医療費、今までは医療者が一方的に泣いてきました。全体としての底上げがなされるべきなのは一致していたはずです。

ところが、再診料が増えたのは、中小病院(<199床)だけです。大病院も減額(710円⇒690円)です。診療所ほど大幅ではありませんが、大病院減額は中小病院増額の陰に隠れて報道されていません。
この捻れはどういう政治的意味があるのでしょうか、どなたか説明していただけませんか?大病院と中小病院と診療所は、どのように連携することが期待されているのでしょう。

中小病院はもっとも非効率になりやすく経営が難しい、というのは見解が一致しており、以前は、整理統合が言われていましたが・・・。

これでは、医療崩壊を食い止めることは期待できません。大病院勤務医の待遇は改善されないからです。労働条件の悪さに逃散してニュースになっているのは200床以上の病院の勤務医だったのではなかったでしょうか。

それとも、大病院の勤務医が開業に流れないように診療所を減額したのでしょうか。両方生殺し?

患者さんが大病院に集中する理由として、「専門家なので安心」「その日のうちに検査結果がわかる」などがあげられます。それならば、大病院の勤務医の専門性・患者の利便性をかんがみ、大病院こそ再診料を値上げすべきだったのではないでしょうか。もうひとつの問題である、「複数科を受診しても再診料は1回しか算定できない」というのも解決されませんでした。患者さんは、1日ですむなら、交通費もかからないし時間の節約になるので、その分払うのは当然と思っているのではないでしょうか。

問題点を指摘しない、大新聞報道のごまかしを強く感じました。こんな報道姿勢では、新聞離れが起きるのも当然?

>生涯いち医師 様
「大病院」(=200床以上)は「再診料」ではなく、
「外来診療料(700点)」ではないでしょうか?
また、こちらの点数の「減額」について、
この間の議論で聞いた印象はないのですが、
どこかで言及がなされているのでしょうか?

「中小病院」に関しても、
大マスコミは「再診料増額」で、
病院の「収支改善」や、
勤務医「待遇改善」と報じていますが、
15:1入院基本料の引下げが決まっているので、
むしろ「マイナス」が真実ではないでしょうか?

「大新聞報道のごまかし」とのご指摘は、
全くその通りだと思います。

誤りを指摘させてください

>医療費抑制策を進めた自公政権下でさえ、診療所の再診料は71点のまま維持された。

今、私の手元に平成16年版の診療報酬点数表(医科点数表の解釈)がありますが、それによりますと当時の診療所の再診料は73点です。現状71点ですから自公政権下でも削減されています。

> 開業医10年目様

貴重なご指摘、ありがとうございます。
以下の通り、修正させていただきます。
============================================
<修正前>
「医療費抑制策を進めた自公政権下でさえ、診療所の再診料は71点のまま維持された。」

 ↓

<修正後>
「前回改定で、診療所の再診料は71点のまま維持された。」
============================================

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

再診料と外来診療料の違いがわかっておりませんでした。ご指摘に感謝します。大病院は、そのままで変わらないのですね。すっかり勘違いしておりました。失礼いたしました。

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