「行列のできる審議会 ~ 中医協の真実」(目次) |
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投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2010年10月20日 14:23 |
本日、出版いたしました。目次は以下の通りです。
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プロローグ
第1章 中医協へようこそ (P16)
1 従順な傍聴者たち
午前6時の大行列/その1点120億円/記者クラブ指定席/
理解できる人は報じない/会議中の撮影は禁止
2 厚労省に忠実な公益委員
議論リードする「事務局」/「限界がある」と逃げる/
「いかがなものか」と諭す/「通らない」と怒る
3 弱体化する日本医師会
開業医を重視/勤務医に厳しい/救急は他人事
4 紳士的な病院団体
一枚岩ではない/厚労省と友好的
5 政治力の日本看護協会
厚労省看護課と密接な連携/大戦果、一転、大失敗
6 結束力の支払側
厚労省に助け船/勤務医の味方?/診療所から病院へ/医療事故の被害者
7 御用だらけの分科会
厚労省を代弁する/医療者を責める/お墨付きを与える/
いじめられ慣れてる
第2章 中医協は何のためにあるのか (P88)
1 「上部組織」あり
厚労省支配下で役割分担/支配するが責任は負わない/ハイソな委員たち/
議事運営は慣例に従う/まるでシンポジウム/アリバイづくりの場
2 診療報酬で医療機関を誘導
責任は内閣にあり?/「選択と集中」/コスト考慮せず/大病院を重視/
失敗の典型例「7対1入院基本料」/検証なし
3 全国一律を強制
ベルトコンベアー医療/ハコありき/何が急性で何が慢性か/
実態はバラバラ/見て見ぬふり/連携できるか
4 目くらまし
5分ルールと再診料/ああでもない、こうでもない/
難解な用語/救急医療の財源
5 補助金頼みにさせて支配する
「拠点化・集約化」/ハコあってヒトなし/医政局のお越し/
民間法人潰して狙う病院再編
第3章 これが厚労省のやり方だ (P164)
1 餌撒いてハシゴ外す
甘い蜜DPC/ハシゴ外しを催促?/ふるわれたムチ/患者追い出しを加速
2 従わなければ脅す
大学病院が後発品を嫌う/大学病院を吊るし上げ/
呪文唱えども信頼上がらず/犯人探しに躍起
3 逃げる、隠す、開き直る
「医薬食品局のマター」/「調べてみました」/
「ベッド満床の辺りかな~」/「こんな感じでまとめます」/ずさん非公開審議
第4章 中医協は変わるのか (P206)
1 政権交代後の新体制
日医は社保審に疎開/歯切れの悪い大臣/「身分は日本医師会の会員」
2 厚労省主導は変わらず
意気盛ん/ついに開戦/存在意義はない/ケンカすれども成果なし/
馬耳東風/密室で審議/2時間待ちぼうけ/アルゴリズム不変/
消えたネット中継
3 国民不在
同じサービスか/一物一価?/詰め将棋/優先順位
4 利益代表たちの茶番
ベッドが多い/利益相反/「悪徳病院経営者」/
高度医療への傾斜/費用は民間保険で?
第5章 議論すべきは何か (P270)
1 医療崩壊を阻止できるか
見解の相違/足並み揃わぬ医療界/チームワーク?/
微妙な立場の薬剤師/看護師を抑え込む/手厳しいトップランナー/
軽症患者の特別料金/儲かる診療科を狙う?
2 厚労省は必要なのか
標準化とDPC/質は上がったか/「レシピから離れる」/
質の基準は患者満足度か/リハビリの復帰率は質か
3 どこまでが医療の分担か
心肺停止を助けると赤字/PPKでない高齢者の受け皿/
コストとベネフィット/家族の意見も揺れる/進まぬ在宅医療
4 国民とは誰のことか
結論出る前の新聞報道/「情報開示の力」/抜き打ち/
最後は公益委員/結局シナリオ通り/時間通りに戻る
あとがき (P346)
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以上です。よろしくお願いいたします。
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コメント
この本が面白かったので目次を当ブログに転載させていただきました。よろしくお願いいたします。