病人と患者の違い |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月29日 00:00 |
加藤元彦さんという歯科医から編集部へ『君たち、なぜ歯科医になったの?』という著書を送っていただいた。1月20日発行号が手を離れ、しかし2月20日号に向けては年末年始で身動きがとれないというタイミングを利用して拝読し、目からウロコがボロボロ落ちた。
まず何と言っても、「患者」は「患」っている、つまり「心が串刺し」になっているのだから、医療は、その串を抜いてあげなければいけないという趣旨の記述に愕然とした。そこまでなってないのが「病人」だ、と。
ロハス・メディカルは患者と医療従事者の自律サポートをコンセプトにしているが、心が串刺しになった状態で自律するのは相当に難しかろう。逆に、病があっても、心が自由であるなら「自律する病人」となれるわけだ。
「患者の自律」って文字面だけから言うと不可能なことを求めているのか? 「病人と医療従事者の自律サポート」にコンセプトを変更した方がいいかな?
年末年始に考えてみよう。