会食? |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年02月16日 00:00 |
昨日の続き。騒ぎになる予感はしていたが、やはり報道が過熱してきた。
報道を仔細に眺めると、「捜査関係者によると」という典型的なリークネタ(ただし記者たちは大真面目に取材しているつもりのはず)が多い。
世論の味方なしには最後までやり遂げられない可能性もあるヤマということで、警察・検察が「風を吹か」しているとも言える。「虚偽」の証拠がまだ充分ではなくて、自白に追い込むつもりの見切り発車だとしたら、それはそれで問題だ。京都府立医大や武田病院の肩を持つつもりは毛頭ないのだけれど、報道の脇も甘いような気がする。
特に、このNHKの記事。
『京都府立医大の学長が暴力団幹部とたびたび会食』
というのだけれど
京都市内の飲食店でたびたび会食する姿を目撃されていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
って本当か? よくこんな記事を書いたな。何しろ、この記事が正しいためには、そういう事実があった上で、さらに
①目撃者が2人のことをある程度知っていて会食中に何度も出っくわす
②その情報を警察に漏らす
③警察官が記者に漏らす
の3段階すべてを満たさないといけない。
元組長に行動確認(尾行)が付いてたことは充分考えられるけれど、店の中までは分からないし。逆に、そういう人物と頻繁に外で会ってるのだとしたら、学長に社会常識がなさ過ぎだ。
そもそも①と②を満たすことなんて現実にあるか? 会食をした当該飲食店の人間が喋っちゃったというなら分からないでもないが、そんなことしたら、その店、潰れちゃうよね。それなりに高い値段を取る飲食業界の人たち、特に京都の人たちって、そういう所の口は堅いと思うんだよね。
というわけで、飛ばし記事でないかという気がしてならない。