竹内均さんが泣いていよう |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年02月18日 00:00 |
1981年の創刊の時からしばらく読んでいた身としては、何とも悲しい話だ。初代編集長の竹内均さんも、草葉の陰で、さぞ嘆いていることだろう。
なお、「読んでいた」と書いたが、創刊当時、私はまだ小学生で、ハッキリ言って何が書いてあるのかチンプンカンプンだった。それでも魅力的な絵や写真が多かったのと、何か大人になったような気がして嬉しかったのとで、喜んで眺めていた。
どうも早くに亡くなった父方の祖父が生物学者だったらしく、家族全員理科が苦手という状況を悔しがった親が、「分からないで構わないから眺めろ」と私に買い与えたものだった。中学に入って部活が忙しくなってからは読まなくなったので親はあきらめたようだったが、その後、大学は理学部へ行くことになった。考えてみると『NEWTON』がなかったら違う進路だったような気もするし、今こんな仕事もしてないかもしれない。
というわけで、何だか、とても悲しい。「騙された」定期購読者たちも、きっと『NEWTON』のことを好きだったんだよね。