人生フルーツ |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年02月27日 00:00 |
週末、ひそかに話題になっているらしい映画『人生フルーツ』を見てきた。実は、話題になっていたことを全く知らず、たまたま点けたテレビで流れていた何の説明もない映像(恐らく終わりの20分くらい)に目を奪われ見入ってしまい、「あれは一体何だったのか」とググってみて、元々は東海テレビが2016年3月に放送したドキュメンタリー番組で、第42回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞し、再編集したものが映画になっていると知った。
あそこまでテレビ番組に引き込まれるということが、そもそも滅多にないのと、番組の最後の方しか見られなかったので、ちゃんと全部見たいと東中野ポレポレまで行ってきた。
登場する老夫婦の生き様も素晴らしいが、それをほとんど説明を加えずに淡々と流す撮影・編集も素晴らしい。自分自身の生き方や仕事の仕方について、色々なことを考えさせられた。大画面で見る必要があるかどうかはさておき、ぜひ一度ご覧いただきたいと思う。
なお、この映画の舞台となっている名古屋市近郊の高蔵寺ニュータウン、私は記者3年目の時に2週間ほど夜中に通ったことがある。愛知県警が捜査していたゼネコン談合事件の応援として岐阜支局から駆り出され、談合担当者の家の前で張っていて、直撃するという役回りだった(あやよくば取材協力者に仕立てよう、と)。その「営業部長」の家が高蔵寺にあった。当時は(今もだけど)土地勘が全くなかったので、何だか山の中に入っていくなあという印象しかなかったが、色々なことが映画を見て繋がった。
なお、件の営業部長は何日も家に帰って来ず、ようやく帰って来たと思ったら「ブっ殺すぞ」と凄まれ、こりゃ無理だ(相手の状況も私の能力も)という判断になったらしく、私はお役御免になって支局へ帰らされた。