そんなことあったなあ |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年03月21日 00:00 |
ヨミドクターの編集長インタビューに、内部被曝調査で知られる坪倉正治医師が登場している。とにかく読み応えのある文章なので一読をお勧めしたいのだが、昨日アップされた3回目の文章で、ああそうだったのかと何か分かったような気になったことがある。
彼と初めて会ったのは、彼が大学6年生の時、長野県茅野市にあった鈴木寛・東大教授(前参院議員、当時は現職の議員)の山小屋でだったと思う。学生が大勢集まっていて、特に何をするというわけでもなく、読書したり酒を飲んで議論したりしていたのだが、そこに私も彼も参加していた。
で、私が覚えているのは、彼がトングー片手にソーセージを焼いてくれながら「マッキンゼーに行こうかと考えている」と言ったのに対して、当時はまだ虎の門病院に勤務していた小松秀樹医師(前亀田総合病院副院長)がビールのプラスチックカップ片手に「君みたいな了見の人間は医者にならない方がいい」と強く言ったことだった。
その後、彼が亀田総合病院に入職したこと、熱心に臨床医をしていることは聞いていた。どういう心境の変化があったのか特に気にもしていなかったのだが、この記事を読むと、どうも鈴木寛氏からも強く叱責されたらしい。ひょっとすると、同じ山小屋での出来事だったのかもしれない。
坪倉医師が気持ちを入れ替えなかったら、私たちと「ベテランママの会」とのご縁もなかったに違いない。人生って不思議だ、とつくづく思う。