子どものかかりつけ医を探せ! ~吹田編③ |
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投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2017年04月18日 15:26 |
保健師が教えてくれた子育てサロンが自宅から徒歩7,8分のところにあったので出掛けてみた。
まだ2か月手前の子どもを抱っこ紐に入れて、歩く。8月だったのでとても暑く、子どもの髪の毛の薄い頭が直射日光にやられないようにと、ハンカチを被せて歩いたことを覚えている。こんな風に子どもと出かけるのは数回ぐらいしかなかったので、とても緊張して歩いた。そう思うと、何の気なく歩いているように見える母親でも、実は内心とても緊張しながら歩いている、という人もいるんだろうと思うようになった。
駅前の古めの商業ビルのような建物の中の一部屋がサロンだった。ベビーカーや自転車が入り口付近にいくつか停めてあった。あらかじめ問い合わせしてあったが、こういう場所に初めて入るときは本当に緊張する。
中では7,8人の子どもが遊んでいて、母親は4人ぐらいいたように思う。受付で、電話で問い合わせた者だと話し、中に入って抱っこ紐から子どもを下ろし、膝の上に乗せる。
他の子どもは1歳ぐらいから3,4歳と息子よりは大きかった。スタッフの方が来てくださって、色々サロンのことを話してくれたので、私も自分のことを話した。
そのうちに、サロンに来ている母親たちと話すタイミングもできた。皆さんとてもいい方ばかりで、「ここが初めてでよく分からない」と言う私にとても親切に色々話してくださった。その中で、小児科のことを尋ねてみた。
最初に尋ねた母親は「近いので駅ビルの中にある小児科に行っている」と。ただ、あまり主治医とは相性が合わない感じがしているが、予防接種だけなのでそれでいいと思っている、病気で小児科に行く必要があるときは一番近い小児科に行く、というようなことを話していた。「本当に嫌だと思ったら変えたらいいし」と話していたのが印象的だった。
その母親が別の母親に話しかけてくれた。すると、その母親は、少し遠くの小児科に行っていると話した(後で調べたら車で20分ぐらいの距離だった)。最初に行った小児科でトラブルのようなことがあったため、自分の納得のいく医師でないと気が済まず、とことん探したそうだ。私にもそのクリニックを勧めてくれた。
他の母親は、近くの小児科が評判がいいのでそこに行っていると話した。
皆さん、色々な考え方から決めているのだなと思った。ただ、やっぱり自宅からの通いやすさというのは当たり前だが、大きなポイントみたいだ。「何かあった時にすぐに駆け込めるし」という言葉もよく覚えている。
私もだんだん、やっぱり近くで探すのがいいんだな、と思うようになっていった。
小児科についての情報収集はここでひとまず終わりとした。
余談だが、吹田市は大阪府の中で大阪市に次ぐ待機児童ワースト2(2016年、大阪府)。新大阪駅に近く大阪市内へのアクセスも良いことに加え、吹田駅周辺の再開発や、大阪万博の頃にできた公団が次々とリノベーションされたりしたことなどから転勤族に人気があり、ファミリーで引っ越してくる人たちが近年増えたという。そのため、元々不足がちだった保育園が一気に足りなくなったと聞いた。
ちなみに大阪府の待機児童は、東京、沖縄、千葉、埼玉に次ぐワースト5(2016年、厚生労働省)。その中でワースト2なのだから、保育園に入るのは相当難関だったと思う。
たまたまその日の子育てサロンに、地域の保育士が来て絵本の読み聞かせをやっていたのだが、彼女が一人だけ赤ちゃんを連れて隅っこに座っている私に声をかけてくれ、地域の状況を話してくれた。その話の中で、なんと吹田市の保育園の申し込みが9月だということが分かったのだ!! 昨年よりも早まったらしい。
私はその場で「えー!」と声を出し、周囲の親子から注目を浴びるほど焦りに焦った。予防接種どころでないほど焦った。というのは、当時は8月。保育園の申し込みが9月なら、それまでに見学に行って希望する保育園を決めておかなければいけない。見学はそう毎日もやっていないだろうし、こちらだって都合がある。約1月の間に調整できるのだろうか。そもそも、通える範囲にどれぐらいの保育園があるのかも知らない。吹田市は厳しそうだから早めに、となんとなく聞いていたものの、こんなに申し込みが早いとは知らなかったので何も調べていなかった。
保育士が「早めに見学に行かれた方がいいですよ」と話してくれた。
そうですよね。いや本当にそうですよ。でも一体どこに行けば?
保育士が周辺の子育てマップを持っていたので、慌てて「私が住んでいるのはここなのですが、ここからだとどの保育園に通えるでしょうか」と尋ね、いくつか教えてもらった。最近は待機児童問題のために多くのお母さんがたくさんの保育園を申し込み希望に書くらしく、そのために見学者も増えているとも聞いた。普通に通える範囲で考えているだけでは甘いのか、と思い、さらに範囲を広げたところにある保育園も聞いてみた。
そんなこんなで、予防接種の情報収集に行ったところが、思わず保育園入園のための貴重な情報をゲットすることになった。たまたま保育士が来ている日時だったから、ラッキーだったとしか言いようがない。保育士に出会えて本当に有り難かった。
てか、そういうこと早く教えてくれよ! 吹田市!!! 産んだばかりの母親なんて、子どもの世話で精いっぱいなんだからそんな情報知りようがないわ!!
後日配布された8月の市報や市のホームページには掲載されたようだったが、もっと早く教えてほしかった。教えてもらわなければ、見学の調整に困る。ほかのお母さんたちは一体どうやって申し込みのことを知り、見学のことを調べたんだろう? 次の4月の入園を考えている人はたくさんいるだろうから、知らなければ困るはずだ。それとも、私がのんきだっただけなのか。
とりあえず予防接種のことは後に回した。サロンから帰宅後、子どもをベビーベッドに置いて、先ほど保育士が教えてくれた保育園に片っ端から電話し、見学の日程調整をお願いした。どこもすでに見学申し込みがたくさん来ている様子だった。私は6か所の保育園を考えていて、4か所は受けてもらえた。後の2か所は、見学日程が決まっていて、すでに終わっていたか、日程が合わなかったかの理由で受けてもらえなかった。
予防接種のクリニックを選ぶのも大変だけど、保育園の申し込みという思わぬ落とし穴があったもんだなあ・・・と思っていた。
その時は子どもは泣かずにベッドにいてくれたので、少し落ち着いて電話や作業ができた。
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