子どもが病気! 親ができることは? |
|
投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2017年05月08日 13:59 |
もうすぐ2歳になる息子は、特別大きな病気はなく有難いものの、どの子どももなるだろう病気は着々と経験している。
一般的な風邪はしょっちゅうで、特に昨年夏ごろから保育園に通い始めるようになって、頻繁に鼻水を出し、発熱、下痢をしている。
その風邪がひどくなったものとして…
・中耳炎
・喘息様気管支炎(RSウィルスが原因だった)
・インフルエンザA型
・ロタ(検査はしていないので、多分)
これらの時は大変だった。何が大変かというと、自宅でのケア。
乳幼児の世話なんてそもそも初めてのところに病気になってくるのだから、一体自分に何ができるんだ? と苦しそうな子どもを前にパニックになることしばしば。
特に子どもは話せないから、何がつらいのか、どうしてほしいのかが全く分からない。
とにかく様子を見て、熱が高くてしんどそうにしているので「水分か?」と思って水をあげても飲まない。ああ~、このままでは脱水になってしまう!!(ちょっとパニック気味) ではお茶? フォローアップミルク? 経口補水液? リンゴジュース? みかんジュース? あ、柑橘系は吐き気に悪いとかどこかで聞いたような・・・、じゃあゼリー? みかんゼリー? ももゼリー? それでもだめなら、アイスクリーム? みかんシャーベット? おお、やっと食べてくれたよー!!!(感涙)
と思ったら、吐いたーーー!!!!
ああ、水分どうやったら・・・(最初に戻る、が、リンゴジュース辺りで疲弊してやめる)
というような感じで。
お風呂って入れていいのかな。
部屋は暑いのかな、寒いのかな。
ご飯は、水分とれないのに食べられないよなあ、でも食べなくても大丈夫なんかなあ。
薬、どうやって飲まそうかな。ただでさえしんどそうなのに、薬飲むの嫌だろうな。
どこまで状態が悪くなったら、次の受診したらいいんだろう? 今は夜だけど、どうしよう?
#8000(子どもの救急電話相談)が全然つながらないよー!! よし、隣の県にかけてみよう!(これで京都府にかけてつながってラッキーだったことがあった)
とか。
とにかく頭の中は混乱を繰り返す。
似たような症状の風邪だったり、同じ病気の繰り返しだと少し予測がついたり、動きやすかったりするんだけど、初めての病気はなかなかそうはいかず。
意思表示できない子どもを前に、あれこれやってみるのだが、それが的を得ているのかも分からない。
分からないうちに、子どもの免疫が頑張ってくれて、なんとなく様子が収まってくる・・・そして自分もどっと疲れる・・・ということの繰り返しだった気がする。
ただ、私が有難かったのは、この仕事をしていたので知人友人から色々事前情報をもらえていたこと。それらの中で、これはオススメ! と思うものをご紹介する。
<サイト>
●子どもの救急
母子手帳でも紹介されている。子どもが病気の時、夜中に暗い部屋の中でトップページのチェックリストをして、今救急に行くべきかどうかの参考にしたりしていた。
●大阪市消防局「ボジョレーに教わる救命ノート」
一般の人が予防、救急手当てに関われるようにと病気やけがの知識、応急手当法などがとってもたくさん盛り込まれているサイト。犬のボジョレーくんがメインキャラで可愛く楽しく読め、よくここまで作れたなあと感心する。以前救急を取材していた頃、大阪市消防局の取り組みはとても興味深かったが、今でも引き続き頑張っておられるのだなと感じた。
子どもについては、けがや熱中症などの部分をメインに読んだ。
大阪市消防局では救急受診すべきか、医療機関受診でよいかどうかなどを判断できる小児救急支援アプリも出しているが、これがすごいのは近くの医療機関を検索できてワンタッチで電話をかけられること。大阪市内に住んでいたらすごく便利だと思う!
<ブログ>
「子どもの病気・病院・医療について親が知っておきたい大切なこと」
子どもの病気についての知識を普及啓発している一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会代表の阿真京子さんのブログ。いろんな意味でバイブル並みに読んでいる(もちろん法人のサイトも情報満載です)。
子どもの病気についての知識、考え方、医療との付き合い方、そのほかとてもたくさんの大切なことが書いてある。
特にこのエントリーは熟読した。
「子どもが病気、親ができること」
阿真さんお勧めの医療サイト、ツールも紹介されているので是非!!
子どもの病気について何か知りたいと思ったら、このブログをご覧になれば、何かとっかかりがあるのではと思う。子どもを持って改めて拝読すると、本当に丁寧に書かれたブログだと感じる。
<書籍>
●子育てハッピーアドバイス知っててよかった!小児科の巻
この本がすごいのは、そもそもなぜ熱が出るのか、鼻水ってなんなのか、どうして下痢するのか、など体の仕組みや機能をベースに、それぞれの症状が説明されていること。こういう本はあまり見たことがない。体系的に理解できるので、突然症状が出てきてもその「意味」が分かるため不必要に恐れなくなり、冷静に判断しやすくなる。その上で、注意すべきポイントも書かれているので、受診の目安が分かりやすい。私はこれを読んで、咳や鼻水、発熱といった症状が出てもやたらめったら怖がらなくなり、今子どもの体はこんな風にウイルスと戦ってがんばっているんだなと見守れるようになった(前はいちいちビビっていたので)。
●小児科のお医者さんからママたちへ
何か病気になるたびにこの本の説明ページを開いた。受診の目安、自宅でのケアのポイント、病気についての知識が分かりやすく書かれている。
上記2冊は阿真京子さんがブログで紹介されていたので読んだのだが、本当に良かったのでとてもお勧め。
●小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK
産後退院してすぐのころから半年ぐらい、本当によく開いた。退院後は、泣く幼子を腕に突如地図もなく荒野に放り込まれたような気分で、自分の育児は、ケアはこれで本当にいいのか、と一瞬一瞬不安で仕方なかった。だけどそれを教えてくれる教科書のような本もない。そんな時に産婦人科医の宋美玄さんが勧めていたのを見て読んでみたら、「こういうのが読みたかったー!」。真偽のほどの分からない助言や迷信が出回りやすい赤ちゃんのケアについて医学的に解説してくれる有難い本。
●「小児救急ホームケアガイド こんなときは、どうするの?」(スクロールして中ほどにあります)
産後鬱の時にお世話になった小児科の先生と阿真京子さんがご紹介くださった。子どもが病気になった時に家でどんなケアをしたらいいのかがすごく分かりやすく書かれている。受診のポイントも。子どもが病気になるといつも開いた。
●「教えてドクター!」佐久医師会
冊子のPDFはこちら
病児のブログを書いた時に先輩ママが紹介してくださった。これもとても分かりやすくてよさそうだと思った。
受診の目安や予防接種、ホームケアについての同名アプリもある。
このブログを書きながら思ったのだが、子どもの病気やホームケアについての良質な本やサイトはたくさん出ている。でもそれを普段から知っているかというと、知らない。普段は子どもは元気だし、他にやらなければいけないことはたくさんあるから。でも子どもが病気になるのは突然で、そうなってから慌てる。すると、スマホで検索して一番上に出てきた真偽のほどの分からない健康情報ページの情報を鵜呑みにしたりする。ほんと、こういうのってどうしたらいいんだろう・・・と考えてしまう。自分もそうだから、なおさらそう思う。少しでも時間的余裕ができたら、上記の本やサイトに戻って調べるようにしているが・・・。
最近の「妊娠菌」の話題の中で、インスタグラムで子育て情報を探す母親もいると聞いた。そういう人たちには正しい情報なんて届きようがないけど、その人たちが悪いわけでもない。どう考えたらいいか、メディア側としても悩む。
※この投稿は一人の母親として書く主観的なブログであり、記事ではありません。たまにどぎつい感情表現、雑な文章もありますので、それでもいいという方はご覧いただければ幸いです。