"自民党員"と参院選マニフェストは作らない―民主党・鈴木寛参院議員が日医を批判
民主党の鈴木寛政調副会長は3日、日本医師会(唐澤祥人会長)が政権与党になる民主党に対し、政策提言するなど協議の場を持っていくとの姿勢を示したことに対し、「医療費2200億円を引き下げると言っていて、医療費を削減し続けてきた自由民主党の"党員"の方々と(次期参院選の)マニフェストを作るのは政党人としてあり得ない」との見解を示した。(熊田梨恵)
日本医師会は2日に開いた記者会見で、今回の政権交代について「新たに発足する政権与党に対し、国民が安心して健康な生活を送れるよう、充実した医療提供体制の確立を目指し、今後一層強力な政策提言を行ってまいる所存であります」との見解を示している。
鈴木議員は、医師会がこれまで自民党を支持し続けてきたことについての総括を行っておらず、民主党の政策に対するスタンスも明確でないとした上で、「民主党員になってくれと言うつもりは全くない。医療現場で頑張っているすべての皆さんと協力していくつもりだが、医療費削減をずっと言ってきた自民党の方々と、民主党のマニフェストを一緒に作っていくことはあり得ない」と批判した。
今後は都道府県や郡市医師会の個々の活動に期待するとして、「賢明な都道府県郡市医師会では非常に活発なご意見がなされていると信じている。そういう方々が議論を経て『これまでの医療政策形成のあり方について改善しろ』という動きが、この選挙を機に各地で起こっていくものと信じている」と述べた。
(この記事へのコメントはこちら)