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高齢者医療を守るのは誰か (上)

慢性期報告書スライド-001.jpg 高度急性期、一般急性期、回復期、慢性期、在宅医療......。医療界も一枚岩ではなく分断統治されている。高齢者医療を守るのは誰か。(新井裕充)

 9月7日、厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会が開かれた。

 中医協下部組織の「慢性期入院医療の包括評価調査分科会」で座長を務める池上直己・慶大医学部教授が同分科会の検討状況を総会に報告した(資料はこちら)。
 

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 それでは(開始から3時間経過して終了予定時刻の)12時を過ぎましたけれども、まだ重要議題がございますので続けます。

 次に、「診療報酬調査専門組織・慢性期入院医療の包括評価調査分科会からの報告について」、これを議題といたします。

 本日は、「慢性期入院医療の包括評価調査分科会」の池上分科会長にお越しいただいております。池上分科会長より、ご説明をお願いします。よろしくお願いいたします。

[池上直己分科会長(慶應義塾大医学部医療政策・管理学教授)]
 分科会長の池上でございます。よろしくお願いいたします。それでは時間の関係で、(資料)「中医協総─4─1」をご覧になっていただくようにお願いします。

 ここに平成23年度の当分科会の報告書の概要がございますので、それに沿ってご説明申し上げたいと存じます。

 なお、報告書そのものは「4─2」にございますが、それよりも「4─3」にございます資料編というのがございますので、それをご参照いただきながら説明をお聴きいただければと思います。

 それでは、「4─1」の報告書の概要に沿ってご説明申し上げます。
 

【目次】
 P2 → 療養病棟入院基本料変更の影響
 P3 → 医療区分1の患者の実態
 P4 → 「在院90日超え患者」
 P5 → 状態が類似した患者に対する検査
 P6 → 「特定除外患者」の状況
 P7 → 「BPSD」への対応
 P8 → 医療の質の検証
 P9 → 中医協総会への提言

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