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政権交代の意味は「方針」でなく「政策形成過程」の変更-民主党・鈴木寛参院議員

 民主党の鈴木寛政調副会長は7日、「今回の政権交代は、政策の『方針』が変わるのではなく、『政策形成のプロセス』が変わるということ。今までは官僚が"作戦"について口出ししながら、補強費は出さなかった。民主党は補強費は出すが、誰が先発投手になるかというような"作戦"については口出ししないということ」と述べ、これまでの官僚主導型の政策決定過程が変わる事が民主党政権になる本来の意味とした。(熊田梨恵)

 今後の党内での政策決定プロセスについて、ロハスメディアの取材に答えた。「これまでは厚労省が何かを決めて、医療現場は指示待ちにならざるを得なかった。次にどういう指示が来るか、という気持ちは分かるが、医療現場の方が指示を待ち、そこに指示が来て、そうすると医療現場の実態とは乖離した指示が来て、現場に当惑や混乱が起きるというネガティブスパイラルが起こっていた。このスパイラルを変えるのが政権交代」と述べた。その「ネガティブスパイラル」を変えるために医療現場の情報を積極的に議員に届けてほしいと求めた。

 医療現場から届ける情報として、「地域の医療に携わっていて現場に一番近い皆さんから、医療界でやれることは『これ』で、政府ないし地方自治体の応援がないとできないのは『これ』というふうに、提案や報告を積極的にしていただきたい」とした。

 今回の政権交代について、政策形成のプロセスが変わることに伴う「医療現場のエンパワー」とも表現し、厚労省からのいわゆる「通知行政」の在り方そのものを変えるなど「財源と人間と権限を中央から再分配する」ために、情報を上げてほしいと要望した。

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