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「厚労省、『ワクチン100万人分の内訳決まってない』と説明」-民主党・梅村聡参院議員

 民主党の梅村聡参院議員(厚生労働委員会「介護・医療改革作業チーム」事務局長)は8日、厚労省が示している新型インフルエンザワクチン接種の優先順位案の中に「インフルエンザの診療に従事する医療従事者約100万人」と示されていることについて、厚労省が「内訳は決まっていない。そこはまだこれから詰めます」と答えたとして、「接種開始は10月というのに、今の時期に決まっていなかったらどうするのかと。決まっていないということが、結局何も考えていないということですよ」と苦言を呈した。(熊田梨恵)
 

 厚労省は、ワクチンの優先接種対象者について、①インフルエンザ患者を診療する医療従事者、約100万人(救急隊員含む)②妊婦、約100万人② 基礎疾患のある患者(1歳~就学前の子どもを優先)、約900万人③小児(1歳~就学前)④1歳未満の子どもの両親―の合計1900万人としている。
 
 厚労省は今回のワクチン接種の目的を「死亡者や重症者の発生をできる限り減らすこと及びそのために必要な医療を確保すること」としており、この論理でワクチン接種を受ける医療従事者数を限定しようとしている。医療従事者が毎年、季節性のインフルエンザに感染しないよう身を守るために受けている予防接種とは根本的に考え方が違うということだ。
 
 梅村議員は昨日開かれたインフルエンザ対策に関するヒアリングについて、ロハスメディアの取材に答えた。「例えば透析に従事する人、ICUに従事する人に(接種)すると言うんだけど、医療現場を知っていたらそんな綺麗に線引きできませんよね」と述べた。ICUには心臓外科医が手術後に訪れたり、皮膚科医が褥瘡処置のために入ったりすることもあると例示し、国内の医療従事者すべてを対象にすべきと主張した。厚労省の質疑応答について、「一つ一つ聞いていったら何も答えられない。でも理論は答えるんですよね。その辺でも失望です」と述べた。

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