診療報酬改定率など政務三役の見解、官僚の意向で9日以降に
厚生労働省の政務三役が今日にも示す予定だった、改定率を含めた診療報酬改定の基本方針が、保険局医療課からの「強い申し入れ」により、中医協の開かれる9日以降にずれ込むことが分かった。(熊田梨恵)
厚労相周辺によると、医療課から政務三役に対し、見解を示すのは8日の社会保障審議会医療保険部会と9日中医協を終えてからにしてほしいとの要望があったという。8日の医療保険部会では協会けんぽへの財政支援問題についての議論が、9日の中医協では診療側と支払い側の意見を両論併記した形での意見具申が長妻昭厚労相に行われる予定で、「政治主導」と言いながらも官僚側の意向が反映された形だ。
一部報道によると、1日の政務三役会議で来年度診療報酬改定に関する基本方針が本日に示されることが決まっていた。厚労省はこれを元に財務省に予算要求に関する折衝を行う予定だった。
(コメントはこちら)