入院、外来、在宅医療について(総論) ─ 質疑応答
厚労省は10月5日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、「入院・外来・在宅医療について(総論)」と題する資料を示した。厚労省の説明部分は既にご紹介した(こちらを参照)。
今回は、質疑応答の部分をお伝えする。一部、再現不能だった箇所もあるが、すべての発言を掲載した。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
それでは定刻になりましたので、ただ今より第198回中央社会保険医療協議会総会を開催いたします。まず最初に、委員の出席状況についてご報告いたします。
本日は、藤原専門委員(長野県川上村長)がご欠席です。また、本日は中島圭子委員(日本労働組合総連合会総合政策局長)が欠席されておりまして、代理として伊藤彰久・連合生活福祉局局長が出席されます。
なお、本日は辻副大臣が11時ごろから参加される予定でいます。また、外口保険局長、唐澤審議官が公務により少し遅れて出席されるということでございます。それでは、早速議事に入らせていただきます。(中略)
▼ 同日の議題、資料はこちら。
「入院、外来、在宅医療について(総論)」を議題としたいと思います。事務局より資料が提出されておりますので、事務局に報告をお願いいたします。どうぞ。
[厚生労働省保険局医療課・鈴木康裕課長]
医療課長でございます。私のほうから、「中医協 総─2」についてご説明を差し上げたいと思います。まず、この資料の位置付けでございますけれども、今日は何らかの結論を頂くということではございません。
また、この「入院、外来、在宅医療」、それぞれに、これから順次、各論をお持ちしてまいります。今日は議論のキックオフということで、若干のお時間を頂きたいということでございます。(中略)
▼ スライド90枚を40分かけて説明した。詳しくはこちら。
来年の同時改定を含めて2025年を着地点としますと、それまで同時改定が3回です。今の改定スケジュールですが......、それから、医療の診療報酬改定が4回ございます。都合、7回の診療報酬改定がございます。
我々としましては、下に「入院、外来、在宅」と書いてありますけれども、今ご説明しましたような入院、外来、在宅に関わるような様々な問題について、今回の同時改定をまず第一歩として、最終的な着地に向けて一定のロードマップを踏んだ上で......ということでございます。
繰り返しますが、今日は何らかの結論を頂くというよりは全体像を把握した上でご審議いただいて、その後、入院、外来、在宅についてはまた別途......ということでございます。長くなりましたが、以上です。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい、ありがとうございました。大変、内容豊富な報告でございましたけれども、ただ今のご説明につきまして、ご質問等ございましたらご発言いただきたいと思います。
(邉見委員が挙手)
はい、それでは邉見委員。
[邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)]
あの......、フリー......、フリーでいいですね? どこかに絞らないで。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい、先ほど課長からもございましたけれども、結論を出すというわけではございませんので、いくつか論点を出していただければと思います。
【目次】
P2 → [診療側] 地域特性への配慮
P3 → [診療側] 「地域に密着した病床」の意味
P4 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P5 → [診療側] 改革シナリオ等
P6 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P7 → [診療側] 改革シナリオ等
P8 → [支払側] 「地域一般病床」の算定根拠等
P9 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P10 → [公益側] 中医協の審議範囲等
P11 → [診療側] 改革シナリオ等
P12 → [厚労省] 「具体的なご質問にだけお答えしたい」
P13 → [診療側] 療養病床の削減方針
P14 → [厚労省] 「亜急性期に3つが混在している」
P15 → [診療側] 在宅療養支援診療所等
P16 → [診療側] 「地域に密着した病床」等
P17 → [支払側] 診療科別の医師数等
P18 → [公益側] 診療計画の公表等
P19 → [診療側] 改革シナリオ等
P20 → [支払側] 改革シナリオ等
P21 → [診療側] 診療報酬改定の重点課題
P22 → [診療側] 改革シナリオ等
P23 → [厚労省] 「先を見越した課題に取り組んでいく」