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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼11 薗部友良・VPDを知って子供を守ろうの会代表(上)


薗部
「日本の予防接種が遅れている原因の一つは副反応問題で、これがかなり大きいですね。副反応のないワクチンはありませんが、小生が調べると安全性は大変高いことが分かりました。このことが医療従事者の方にも、当然国民にも全くと言っていいほど知られていないですね」

村重
「真実が明らかになってないというのは、データベースが公開されてない影響がすごく大きいですよね」

薗部
「日本でのVPD被害の多さや、ワクチンの安全性などの貴重な国内外のデータがあっても、日本では関心が持たれませんでした。マスコミの方も非常に熱心ですが、総論的に言えばVPDの被害よりも、副反応問題を前面に出してきました。当時の医学水準からすると致し方ない面があります。しかし現在の科学の目で見ると大きくその評価が異なって、多くのワクチンのえん罪が晴れてきました。ワクチンはえん罪のデパート(百貨店)と言いたくなるくらいです。

また、今でも厚労省は接種後に起こったことすべての悪いこと(有害事象:Adverse Events:AE)を副反応と称して、副反応報告制度を運用してますので、大問題ですね。有害事象であれば、真の副反応とニセの副反応(偶発的紛れ込み事故)の両者を含む訳です。ですが、副反応報告と聞くと、多くの人はすべて真の副反応だけとしてとらえるのは当たり前です。

ワクチンは悪い星の下に生まれています。ワクチンでVPDの流行が抑えられると、その怖さが忘れられ、その上で接種後の有害事象が総て真の副反応としてとらえられます。そうなるとVPDの怖さやワクチンのメリットに関して、国やマスコミから国民には何のメッセージも出なくなります。VPDがどれだけ被害をもたらしているのか、他の国ではそれに対してどのような対策を取っていて、それによって被害は大幅に減っているのかなどの情報が一切出てこなかったのは事実です。本来なら国民を守る立場の政府がこう言う情報をVPD白書として出すべきだと思ますが、出さなかったのです。本来は国民の幸せを考えるべきマスコミも追及しなかったので、いつの間にか空白の20年ですね」

村重
「データを見て議論しようという習慣がありませんよね。VPDの病気そのものの怖さとか、発生頻度や致死率、どれ位の割合で後遺症が残るかとか、そういうのが真実であり怖さであり、そこを数字で現わさなければいけないのに、厚労省のデータがきちんと公開されていません。病気の怖さを知らせる数字と、片一方でワクチンがどの程度有効で、そして副反応と言われるものがゼロではないでしょうけれど、どの程度の頻度か、両方の数字が見えれば、確率の問題でどっちを取ったらいいか、親御さんも判断できると思うんです。そこが曖昧なまま古いイメージのまま来てしまったわけですよね」

薗部
「国民は完全に蚊帳の外に置かれた感じですね」

村重
「厚労省が国民にデータを公開しない。国民をバカにするのもいい加減にした方がいいと思いますね」

薗部
「本当です」

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