村重直子の眼11 薗部友良・VPDを知って子供を守ろうの会代表(中)
薗部友良・VPDを知って子供を守ろうの会代表の(中)です。
薗部
「20世紀は治療の時代、21世紀は予防の時代と言われているように、ワクチンの推進は医療費の節約という面からも、少子化対策の面からもますます大切です。ですからこそ世界中がワクチンを推進しているのです。命の値段は別にしても、ワクチン代にお金をかけても、トータルには得をする(費用対効果が良い)のです。そういう意味からすると、予防医学が非常に新しくてなじみがないということも言われますが、そういう概念が東洋にも昔からあるのです。先憂後楽という四字熟語がちゃんとあるのです」
村重
「先にワクチン接種しておけば病気が避けられるのですから、本当に良いですね」
薗部
「まさにそういうことも国民自身が考えることが大切です。ですが、情報との付き合い方(メディア・リテラシー)を含めて、国民自身に考えさせるような教育がされてないわけです」
村重
「そうですよね。厚労省のデータを開示しないと始まりませんよね。数字がたくさんたくさん出てくれば、それをメディアが取り上げてくれれば、それがお母さんたちにも届くわけですから。やっぱり元のデータが全然開示されていないので、議論のしようがないというか、苦労して調べないとデータが分からないということですよね」
薗部
「疫学データを集めたり、それを国民に見せるためにもお金がかかるのです。そういう目に見えない大切なものに対してお金をかけないのが、明治以来の陋習ですね」
村重
「優先順位が分かってないですよね」