原発作業員の健康被害に備え補償策を ─ 虎の門病院
■ 「健康被害の脅威ある中で作業」 ─ 山口院長
[山口徹・虎の門病院院長]
まず最初に、今回の大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今日、こうしてお集まりいただきましたのは、当院の血液内科の谷口を中心に「血液内科の専門から1つの提案をしたい」ということでございますので、こういう機会を設けたわけでございます。
今回の大震災で起こりました福島の原発事故に際しては、現在も作業員の方々が健康被害の脅威のある中で、身をていして作業されていると理解いたしております。
今回、谷口先生等が提案されましたことは、万が一にも放射線による健康被害を生じた場合に、あらかじめ自己の末梢血の幹細胞を採取しておけば、そのような場合にも適切に対応できるということです。
血液の専門家の提案として、そういう提案をすることになったと伺っております。ぜひ、その提案が、そういう場合の万が一の補償の策として非常に役に立つことを願っております。
以下は、谷口先生からご説明していただきます。じゃ、よろしくお願いいたします。
[内田直之・虎の門病院血液内科医長]
山口先生、ありがとうございました。それでは、本提案の詳細につきまして、当院血液内科・谷口修一よりご説明申し上げます。
【目次】
P2 → 「健康被害の脅威ある中で作業」 ─ 山口院長
P3 → 「生殖器の次に障害を受けるのが骨髄」 ─ 谷口部長
P4 → 「突飛なことをやるわけではない」 ─ 谷口部長
P5 → 「未承認薬は50人分を輸入している」 ─ 谷口部長
P6 → 「日本全国の血液内科の病院が一体となって」 ─ 谷口部長
P7 → 「オールジャパンで支援体制を組みたい」 ─ 豊嶋准教授