同窓会(1)

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年09月04日 23:26

昨日の日曜日は、地域医療連携室の唯一独身男性、若手ホープだった元同僚カズ君の結婚式でした。
会場は、一年前にオープンしたばかりの結婚式場、ディアステージつくばフォトテラス

この春、医療法が改正され、診療報酬の加算(急性期特定加算)に紹介率は無関係となり、地域医療連携室は無用の長物となりました。
それで副院長兼務の室長を筆頭に、4名の事務職員がいた地域医療連携室は4月から2名に減り、同名の二人の若手カズ君たちは、古巣の医事課にもどったのです。

つまり、カズ君の結婚式は久しぶりに元地域医療連携室のメンバーがそろう同窓会でもありました。

院長代理出席の新郎側主賓の事務長が、開始時間ぎりぎりに滑り込みセーフ。顰蹙をかいかけていたのに、そんな雰囲気はお構いなしで、向かいの席に着くなり言うのです。

「まったく、困っちゃうよ」

(お祝いの席でまで、仕事の仏頂面しないでよ・・)と思ったのも束の間、

「昨日の夜、病院秘書室から(事務長自宅に)FAXで送られてきた院長の祝辞の原稿、だって、あなたが二年前に作ったのと同じ内容なんだよ」

700人以上職員がいて、その半分近くが婚姻適齢期。かつてはシーズンの日曜日に午前、午後、夕方と職員の結婚式のはしごをすることもザラだった院長ですが、さすがに最近はよほどでないと顔を出しません。

それで、事務職員の場合は、代理出席は事務長と決まっていて、代わりに読んでもらう祝辞を作るのは秘書室の仕事でした。
作成するというよりは、院長が昼寝しながら、「あいつはどんな奴だっけ?」という質問に答えつつ、ぼそぼそ発する文言を前後文章にして、いかにもそれらしくするという程度の作業だったのですが。

二年前のものは、医事課男性の結婚式だったので、
「今回ほとんど同じメンバーの前で読めないでしょ!」
と事務長は困っているわけです。

そもそも代理で行ってくれといわれたのが二日前だったそうで。
(もともと行けないとわかっていても、最後の最後まで言わないのが院長流)

事務長がFAX用紙を握りしめ、そうこうしている間に、開会となり主賓の紹介。

どう対処されたか・・それは続きに。

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コメント

特定急性期加算をとるために四苦八苦したのに、挙句の果ての紹介率バブル崩壊は、厚生労働省の朝令暮改振りには憤りを隠せない。そんなに病院をつぶしたいのか。

>病院勤務者様
こんにちは。横から失礼します。

一般の患者さんは
厚生労働省がそんなに朝令暮改をしたこと
病院が右往左往させられたことは知らないと思います。
誰かが一般国民に知らせないと、同じことがまた繰り返されます。
というわけで、こういった患者さんに馴染みのない
地味な話も
ロハス・メディカルでは地道に紹介していきます。

>病院勤務者様
こんにちわ。
心中お察しいたします。
私たちは急性期特定加算までは、程遠い道のりでしたが、その為に外来クリニックを分離し、将来は地域医療支援病院を目指していました。加算を取られていただけに打撃も大きいですよね。

>川口様

院長が、「朝礼暮改は当然だァ~、厚労省とつきあうには、この程度でじたばたするな!」なんて言わせないためにも(^^;)、同じことが再三繰り返されないように、地道に伝えつづけてください!!
是非お願いします。